目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう！

中国 ０−１ 日本

2002年10月8日（火）、アジア大会
NHK BSにて観戦。

セカンドラウンド第一戦。Ｕ２３の大会ながら、アテネ五輪を見据えてのＵ２１のチームである両者。まずは中国の国歌の演奏。あれ、 最近歌った記憶がある‥‥あ、香港対ハンガリーの試合だ‥‥。
で、このチームとは ８月に対戦、同年代とはいえ、また無得点全敗敗退とは言え、 ワールドカップ経験者の存在は大きく、日本は上海で敗戦。しかし、 パレスチナからウズベキスタンまで戦ってきた我らが日本の成長は大きい。 好ゲームを期待しよう。

日本のキックオフ、田中達也の突破から‥‥あれ、中山がまた痛がっている。そして４分、初シュートは大久保。大きく外れたが、まだまだこれでいい。

８分。あまり迫力を感じない中国。ノックアウト方式だから、スロースタートをもくろんでいるのか。右サイドから攻める日本。 日本も一端最終ラインまで下げる。つきあうこともない。

１１分。どちらも形は作れてはいないが、中盤のチェックは日本の方がよさそう。
中国は直ぐに最終ラインまで下げる。追う中山と大久保。
スルーパスをカットして、スローイン。１１番のアーリークロスだが、意図が不明、 ＧＫ黒河が取る。

１４分。中国の攻め。１０番のミドル。左サイドからのらりくらりとキープし、瞬時に加速。でも散発的だった。

１７分、 ５番曲波の突破からＣＫ、１４番の右からのキックは弧を描き、５番が振り回すヘッド、ＧＫ。明らかに自分で当てたのにＣＫをアピールする５番（笑）。

これを機会に中国のサイド攻撃が迫るようになる。クロスをクリアしたがゴール正面へ、落ち際を１０番がミドル。ＣＫだ。クリアするが、日本は誰も拾えず、 １１番のミドル‥‥ロングシュートかな。２０分。どこかで流れを切りたい。

２２分。大久保の得意の粘っこいキープだが、中国の守備も固い。 やや押し返しつつある２３分。
根本のアーリークロスをカットしたＤＦ、ＣＫとなる。２６分。これは決めたいが‥‥。 クリアからの速攻をサイドバックの三田が止める。
互いに攻めが単発的なのは、先制したいがされたくはない、 ノックアウト方式の慎重さなのだろうか。

中国はスリーバックなのに、サイドにスペースが出来ない。中盤の外が強くて早いからか。阿倍のＣＫ。 ３０分。続く。

ショートから浅めのクロス、右からスライディングで折り返して‥‥中国の反応より早く撃ったシュートだが‥‥。惜しい。 ここまででもっともわくわくしたシーン。

逆に中国のＣＫ。右サイドの曲波は速い。クリア。３２分。ＧＫ黒河からのフィード、 大久保と競り合ったＤＦが何とかカットして、でも日本のＣＫ。根本だ。クリアを６番阿部のミドル。中国のＧＫにはちょっと油断が見える。

４１分。中盤のルーズボールを、速い中国に拾われて、即座に日本のゴール前へ。冷や冷やする展開になってきた。 ここは無得点でもいいから無失点でハーフタイムを迎えたい。

遠目からのＦＫだが‥‥零れて右サイドの曲波へ。クロスはＧＫ黒河が掴むが、 飛び込んでくるデカイのが、ファールチャージとなった。４４分。

右サイドスローインを戻して、大きくサイドを変え、壁パスで突破、 中央へのパスは‥‥合わないが、形になりつつはあった。

中国の逆襲を凌いで、ハーフタイムだ。どっちも慎重な展開だった。
さて、後半。どちらもメンバーはそのまま。序盤はよく動いてパスも繋がる日本。しかし、中盤で王にカットされてドリブル突破‥‥でもクリア。

２分過ぎ、波状攻撃の中国。日本の攻勢の後は必ず攻め返す。
中国はお家芸のクロスボールが増えてきた。この時間帯は我慢のしどころだ。

中盤を速いワンツーから大久保、一人を外してシュート。ＧＫだ。ちょっともたついた気がしたが、縦のポジションチェンジ、 田中達也が下がってマークを外し、繋いだものだった。６分。

おお、中国は中央からスルーパスで崩しにかかる。１７番のシュートだった。８分。

中国の５人のトップに対し、日本も５人が最終ラインに入る。中盤が薄くなり、クリアも拾えない。

１０番の左からのキープ、 クロスは辛うじてキャッチ。６番のミドルはポスト右にそれる。１０分。

後半ここまでは中国のペース。 ルーズボールにほとんど反応しない日本。おい、しっかりしろ！　
松井が入りそうだ。１３分。 田中隼麿のキープからＦＫだ。いいサイドチェンジだったが‥‥。さあ、チャンス。

よし！　中山！

森崎の中盤でのカット、 左サイドに大きく展開し、三田のダイレクトのクロスに中山が飛び込んだ。１５分。劣勢の中、いい得点だった。

しかしこれで日本の流れにさせないのも流石。更なる猛攻が予測できる。でも日本には落ち着きが戻るはずだ。
６番の焦ったロングシュートは宇宙開発。 攻め続けながら失点した中国は、ショックは大きそうだ。その中国に交代。１９分。

中盤の集中守備（昔はプレスのことをこう言ったもんだ）がよくなった日本。現金なものだ。
今日の日本はウズベキスタン戦と違い、リードしながら戦術的な交代が可能だ。田中達也に代えて松井。 怪我は大丈夫かな。２２分。

力任せの中国。
前線にでかい中山がいるとは言え、日本は真似をせずにきちんと繋いで攻めたい。 身体ごとタックルに来るから、今は引き球で上手くかわしたのは‥‥松井かな。
落ち着いて、浮かせるトラップなどをせずに堅実にプレーすれば、 一対一でも負けないはずだ。

１７番のミドルは地を這ういいボールだったが、わずかにポスト左に。悔しがる表情が映る。 武骨だし力任せではあるが、懸命さと必ずシュートを撃つという姿勢には好感が持てる。 この試合、激しいがまだカードは出ていない。

日本は左サイドから１２番根本の突破だが、中国ＧＫも必死のセービング。３２分。 でも安心して落としたところに大久保が詰める。

あれ、大久保に代えて石川直宏か。トラップミスが気になったが。３３分。 決して守備固めの消極的な交代ではないところもいいね。

松井が殆ど下がったまま、中山と石川のダブルアタッカーっぽいね。 中国の深い位置からのロングパスの出所を潰したい。あと１０分！

３８分。１９番曹が入る。守備を減らして来た。ＣＫからＧＫへ。耐え時だ。
左サイドでスピードに乗った石川のドリブルを潰されてＦＫ‥‥。ううむ。同サイドからＣＫを取る。ショートコーナーから‥‥おいおい、 まだキープには早いぞ‥‥取られて‥‥ううむ。

次々と放り込んでくる中国。４２分。零れ球も拾われるようになる。中国７番の首投げが決まり、 ファール。４４分。大きく蹴っても跳ね返されるから、なあ。

あらら‥‥左ＦＫを取られる。後３分。キックは大きく弧を描き、ＧＫへ。 よく追いかけてブロックした。三田かな。

自陣からのＦＫですら放り込んでくる。触れずにＧＫ。４７分！
辛うじてクリア‥‥いや、 慣れてきたようにも思える‥‥４８分丁度でタイムアップ！

パワーで押し込んでくる中国に対し、以前だったら、 Ａ代表ですら全員が下がってしまい、結果的に失点していたものだ。今は、トップの選手が一人（例えば中山）が残り、 もう一人は中盤で拾う（今日の松井）、アウトサイドが守備に加わり、また中国のパスの出所を押さえようとする （今日は不充分だったが）。日本のサッカーも、２１歳以下の代表とはいえ、進歩したと言える。
そして、 力任せの中国。ただひたすら放り込んで競り合ってミドルやロング、シュートを必ず撃つ。 これはこれでサッカーのスタイルなのかも知れない。ひたむきさには、ある種の好感を覚える。単純なものが一番怖いのだ。
さて、日本の次戦の相手は北朝鮮を破ったタイだ。

もう一方の山は、 韓国対イラン。あ、アジアカップの再現かな？　地元開催なので、 Ｕ２３にオーバーエイジまで全て活用する韓国に対し、何とイランもアリ・ ダエイがメンバーに入っているという情報。見たいなあ。そっちも中継（録画でいいから）してくれないかなあ。

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