目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう!

インド 1−2 日本

2002年10月19日(土)、FIFAワールドユースアジア最終予選
TV朝日にて観戦。

初戦を逆転勝利という、この上なくいいスタートを切った日本。今日対戦するインドは、 バングラデシュを6−0と破ったという。アジア大会のグループリーグと違い、 二位以上で確実にセカンドラウンド進出が決まるから、今日も、今日こそ、勝ちたい。そうすれば、 バングラデシュ戦はメンバーを入れ替えてリフレッシュを計ることが出来る。

坂田のゴール!
坂田のバックワードヘッドが決まる!

さあ、ちと慌しく始まった中継だが、キックオフは落ち着いて、日本だ。最後列からロングボールを放り込む。インドは、英国系の伝統からか、 高さがあるようだ。

左サイド3番角田が駆け上がる。GKだ。ほほう、阿部と坂田のダブルアタッカーか。サウジ戦の後半の、 勢いのまま臨もうということだろうか。

インド15番が阿部を突き飛ばしてFK‥‥これはインドGKの果敢な飛び出しに阻まれる。

7分、インドのサイドからの反撃‥‥これはカット。早めにゴールが欲しい。

尾股から左に開いた角田へ、DFを振り切ったが、 シュートは辛うじて防がれる。9分。

今度は右サイド、徳永のクロスから阿部、これはステップが合わない。

10分。日本のゴール前で、インドにFKのチャンスだ。これは‥‥GK川島の正面。

左サイド、阿部のクロスを馬場が落として、 突っ込んだ坂田だったが‥‥。14分。
いい形が再三できる。インドの速攻も、集中していれば守れるし、ロングシュートは不正確。 先制点の時間帯によってはゴールラッシュが期待できるが‥‥。油断は禁物だ。

菊地が左サイドで持つと、二人がマークに来る。 インドは、小柄な選手が多そうだが、トップはでかいようだ。

長身の阿部がサイドからクロスを上げることが多い。 20分になるが‥‥役割が違うんじゃないか。

さあ、右FKを尾股が蹴る。リバウンドを‥‥力なくゴールラインを割るミドル。

27分、坂田のドリブルから阿部‥‥シュートはGKが弾く。ううむ。攻め続けて点が取れないと、やがてリズムを失うことになる。

インドは中盤を少なくして、前線に速く大きく放り込んでくる。

7番のキープにプレスをかけたインド14番ビサスが倒れる。32分。大丈夫かな。

39分、阿部が倒れながらのシュート。GKに防がれるが、これが持ち味だ。そしてCK。クリアを拾って‥‥。

日本、先制!

左サイド、5番永田がフリーで受けて、ちょっと深めに流れたが、折り返しを2番徳永。左足で巻き気味だったが、綺麗に決めた。40分。インドのDFが、 フリーの永田にパスが出たので慌ててしまった。

さて、角田が倒してFK。あわやPKという位置だった。

トリックに飛び込んで零れて‥‥ループを狙う19番だが、バーの上だった。43分。

逆襲からCK。尾股のキックはミスにも見える。

阿部がサイドに引いて倒されてFK‥‥ここで前半終了。ちょっと物足りないような気もするが。よしとするか。

後半。 大久保‥‥右サイドに代わって小林が入る。ポジションの変更もありそうだ。
相手のトラップミスを奪って馬場のミドルは宇宙開発。1分。

互いに速攻の仕掛けあいになるが、日本の方が速く鋭い。その分オフサイドにもかかってしまう。

あらら、インドの速攻を阻んだが、FK。 7番がポイントに立つ。3分。ライナー性のボールを味方に合わせるが、何とかクリア。インドの攻撃の時間帯だが‥‥。落ち着いてボールを回して、 じわりとインド陣内へ。左からのクロスに阿部が合わせ‥‥切れない。

あ、角田にイエロー。次戦は出場停止か。6分。

動きが落ちた段階からボールを受けると全力疾走になる。相手の反応も遅れているから、ファールが増える。8分。

18番成岡がでるのかな。 13番馬場に代える。カードを受けている角田を下げた方がいいとも思えるが。

今野の突進、GKまで越えたが、カバーに入った4番が何とかクリア。 成岡からのパスだ。10分。

インドに選手交代。2番に代えて3番イシュワランが入る。入ったばかりでファール。左FKのチャンスだ。決めたい。13分。

中央の坂田が空回りしている。阿部と合っていない。

坂田の猛チェイスからサイドチェンジ‥‥ボールが直撃してレフェリーは転倒 (直撃という単語は、これが正しい用法である)最近の大会は、 チャンスをレフェリーに妨害されることが多い。

そして‥‥

インド、同点!

左からのFK、 7番のキックは飛び込んできたFWの足先をかすめ、直接ゴールイン。15分。

押し気味なんだが、どうもいい調子にならない。 14番のクロス‥‥初めてだろうか、GK川島が落ち着いて取る。20分。

阿部が潰れてFK。これを小林がふわりと浮かして、 DF二人の間に入った坂田のバックワードヘッド、背後からはGKも飛び込んできたが、上手く決まった。21分。

日本、坂田の連続ゴールでリードだ。

しかし、ミスパスを拾ったインドの速攻。CKだ。つかみ所のない、油断がならないチームだなあ。

もしかしたら‥‥今後、このチームがセカンドラウンドを勝ち進むとして、この試合が何か分岐点のようなものになるのかも知れない。
例えば、 アジア大会のバーレーン戦のような‥‥。

27分、正面からインドのFK。またもトリックを使ってくる。 川島がセーブして、CK。
クリアを右サイドに追う坂田、前線には成岡が走る! ギリギリでクリア。惜しみない運動量は、 感動を呼ぶが消耗も激しいだろう。

ワンタッチでボールを回す。そうなるとインドのマークが追い付かず、押し込めつつある時間帯。あ、角田が倒れる。 15番の悪質なタックルだが‥‥ファールではないのか。
32分。24番矢野が入りそうだが? これで日本のいいリズムが途切れるか。

アフタータックルで小林が倒れる。インドがボールを奪い‥‥出してくれたが。一応、礼儀としてボールを返す。34分。

阿部に代えて矢野が入る。 どんな選手なのだろう。35分。大柄なFWらしい。その矢野が15番を倒すが‥‥どうもよくない流れだ。

インドがいいリズムでボールを回す。 右サイドに展開し、クロス。矢野のヘディングシュート。

阿部と違い、矢野はどっしりと構えてあまり大きく動かない。坂田が動き回る。 理想的なダブルアタッカーのコンビだろう。
しかし、レフェリーの判定もよくない。いらいらするなあ。40分。

最終ラインで回していれば、インドも攻めては来ない。尾股のクリアを矢野が受けて‥‥。ここはまだインドが攻め込んでくる。

クリアを矢野が競って、やっとファールを取った。42分。FKは矢野を狙ったのか。

インドのスルーパスを今野が冷静にカット。 右サイドに展開されて‥‥クロスは大きく逸れる。44分。

スローインから矢野がコーナー付近でキープ。ファールを誘う。ここでロスタイムへ。 3分だ。小林と坂田でキープ。粘るが、GKか。

急ぐインド。独特のリズムのドリブルから‥‥今野のカットからGK。坂田の突進。

15番にイエロー。さっきからこいつが肘を振り回していたのだ。FKを徳永。矢野は‥‥奪われて、 戻して‥‥GKへのバックパスの途中でタイムアップ。

ふう。色々な意味で後味の悪い試合だった。 それをものにしたチームの成長は、よかった。
で、チャンネルを換えたら、フジテレビでマンチェスターU対フルハムを生中継中。 午前2時20分。今夜は眠れない‥‥。

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