サッカー酔いどれ観戦記 さあ、サッカーを語りましょう！

	弥栄高校	０−７	星槎国際高校
2016年1月16日（土）、 第22回 神奈川県高校女子サッカー新人大会、 星槎湘南スタジアムにて観戦。
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新人戦の準々決勝。弥栄の相手は全国大会常連の星槎国際。 女子のユース世代、縁あって何試合か見たが、喜ばしい驚きがいくつもあった。 点差がどれだけ開こうと手も抜かず諦めず。勝負事ととはいえ、純粋にひたむきにサッカーに打ち込む姿は、いいもんだ。 好ゲームを期待‥‥いや、好ゲームになるに決まっている！

都合により、前半8分に到着！ 押されているようには見えない、青の弥栄‥‥。本部席を見ると0-0だ。お、頑張ってるな、と思ったのも束の間、0-1になった。時間差があったらしい。 星槎は前に見たほど両サイドが距離を取ってはいない。それでもその両翼のパスワークで迫ってくる、テクニシャン8番も守備に追われている。 もったいないなあ。 15分。星槎は右サイドからの攻撃、弥栄は守護神18番が飛び出して守る。 そして、自陣深い位置でボールを回す星槎、虎視眈々という感じだ。この、ボールを回す位置が問題。後半になるとそのまま圧力をかけてくる。 星槎、垣間見るドリブルも巧み、そんな選手がワンタッチのショートパスに徹している。 左サイドから崩された。裏、そして外に出されて振り切られ‥‥ 2点めを食らった。 17分。しかし、星槎は前半はこれでも押さえていたのかな‥‥。 右裏を突破される弥栄。しかし18分、逆襲から右コーナーキックだ。ショート、ワンタッチで中へ！ いい形だった。 またも左サイド。チップキックで包囲をかわし、クロス、押し込んだが、オフサイド。 20分。 星槎は、17番と11番右に、11番はやや中に、それぞれポジションを取る。 星槎は左サイド、一度外へ納めて、一拍おいて裏へ。 ん、どこかで見たような？ でも左サイド、8番がマークに付き追い込もうとするが、ちゃんとフォローがある星槎、中で詰めていて‥‥ 星槎に追加点！ 25分。 そうだった、35分ハーフか。 弥栄も散発的に攻めるが、終わってみれば3-0とリードされて、後半へ‥‥。 左サイド21番かな、大きく開いたこの起点を弥栄が止められるかどうか。しかし後半は星槎も逆サイドを使うだろう。 後半は14:16にキックオフ。 弥栄の左サイドの19番と16番の守備のコンビネーションを見よう。21番をどう阻むか、がポイントだ。 星槎は、その21番がミッドフィルダーで、25番がディフェンダーのポジションだが、左サイドはこの二人が前線に張り出している。 後半7分。星槎はボールを回す最終ラインの位置を上げてきた。 虎視眈々と深い位置で回し、右サイドへ、左左右、と来た。 サイドに大きく出して中へ、ちゃんと詰めている。 星槎がリードを広げるゴール。 10分のゴール。 星槎の左コーナーキック、2本めだ。 キックはファーサイドへ楽に届く。 14分。 弥栄は防戦一方、いや、それどころか‥‥。 星槎10番、中央左よりをワンツーで抜けて‥‥ 至近距離からぶち込んだ！ 18分、これで5-0となる。星槎はこれだけが中央を突破してのゴールだった。 緩急の変化、これを組織でやられると‥‥右サイドを崩された。 星槎は6ゴールめを決める。 21分。 ここまでワンサイドな展開になると、リードする方もされる方も、無用なファールや負傷を避けるために無理をしないものなのだが。 さすがブカツ、どっちも手を抜かない。サッカーに純粋にひたむきに打ち込んでいる。これが見たくて来たんだぜ。 星槎、左右とコーナーキック。 30分。つまりあと5分。 右からの展開、33分、7-0だ。 時間的に止めの一撃となるかな。 後半は圧倒された。シュートどころか、星槎陣内に入ったことさえあったかどうか。 何か決定的に埋められない差がある、というわけではない。 一つ一つのプレー、たとえばボールを止めて蹴る、零れ球には寄せる、味方が持ったときにはパスコースを作る、などが正確で強さがある。 もう一つ、星槎は言葉遣いが荒っぽかった。弥栄「切り替えて行きましょう」星槎「寄せろっつてんだろう！」と、こんな感じ。 これだけ点差が開いても、丁寧な言葉を遣う余裕は見せないということ。どちらも真剣勝負を見せてくれた。 約二か月に及んだ、星槎グラウンドに始まった旅が、同じ場所で終わった‥‥。

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