サッカー勝手に観戦記 さあ、サッカーを語りましょう！

	多々良学園 （山口県代表）	１−２	鹿児島実業 （鹿児島県代表）
2005年1月5日（水）、高校選手権準々決勝、駒沢競技場にて観戦予定。

毎年スタジアムに足を運んでいると、変化に気づくこと、うっかり見落として後から「そういえば！」と思うこと、色々あります。 試合後の勝利チームの校歌の演奏がなくなりました。その代わり、決勝戦では試合前に両校の校歌が流れます。今年気づいたんですが、 開幕戦で試合前に流してました。できれば、全試合の前に校歌を流して欲しいなあ。 それから、通路に立っての応援は禁止されているのだが、旗や幟を持ってぼーっと立っているのがちらほらいた。 邪魔だ。城陽と前橋商。 いつかの天皇杯で、レッズの大きな旗が目の前で風になびいていたが、試合時間には片付けてくれていた。 段々と、改善されて行くんでしょうね。百年構想のゴールまで、あと８２年。焦らずに、着実に‥‥。

多々良の先制ゴール！		鹿実、逆転に成功！

多々良のキックオフ。大きく右へ。鹿実のスローインだ。すかさず鹿実が左サイドから押し込む。 左ＦＫのチャンス、倒れたのは９番かな。キックは壁。ボールは低かった。ミスキックかも知れない。まだ２分だ。 逆に多々良のＦＫだが‥‥ＧＫと１４番がぶつかる。わずか数秒後には鹿実の右ＣＫだ。目まぐるしいね。 更に数秒後には多々良ＦＫから右からの９番のロングスロー。そして鹿実右ＣＫだ‥‥。目まぐるしいが、中盤がなく、ちょっと忙しない印象ではある。 多々良、先制！ 鹿実のＤＦがボーッとした一瞬、右からどフリーの６番がドリブルシュート。７分。鹿実ＤＦは、ファールか何かと勘違いしたのだろうか。 １０分、鹿実は火がついたような猛攻。最後まで持つかな、このペース。右ＦＫは‥‥多々良がクリア。 どちらも‥‥ピッチ全体に見て、いびつな平行四辺形になっている。サイドで一人がボールを持つ、慌てて何人かがマークに行く、 するとそこががら空きにある。俯瞰すると、いびつな平行四辺形になるのだ。 ボールにばかり集中して、それで取ったり取られたりしているから、どっちも気づかないようだが、逆サイドがノーマークになっている。１８分。 自陣ＦＫから、混戦に持ち込む鹿実。シュートはわずかにポスト右に。崩されてはいないが、こういうパターンから多々良は失点するかも知れない。２１分。 多々良１４番が裏へのパスを追ってループ、バーの上。鹿実ＤＦは淡多々良なのか、マークがルーズになることがある。失点のシーンもそうだった。 多々良のＤＦは集中している。マークもカバーもしっかりやっている。味方のクリアミスのカバーリングもここまでは完璧だ。２６分、 だから、混戦からの偶発的なもの以外に鹿実にゴールの可能性はなさそうに見える。 多々良の攻勢。まとまった時間に攻めるのは珍しい。左からのクロス、９番がヘッド、折り返すがＧＫへ。鹿実ＤＦは競ってないぞ。見てただけだ。２９分。 多々良左サイドでＣＫから中でヘッド。ＧＫも抜いたんだが、カバーに入ったＤＦがクリア。いいプレーだったが、スタンドが沸かないのが不思議だ。３６分。 中盤のぶつかり合い‥‥ここでハーフタイム。 失礼ながら、鹿実がなぜここまで勝ち上がって来たか、ちと不思議だ。剛対剛のぶつかり合いだが、それだけに柔の部分の欠如が明らかだ。 ボールに集中するあまり‥‥だけとは思えない守備陣。多々良も「剛」だから助かっているが、もし相手に、いわゆる「ファンタジスタ」がいたら、必ずやられていただろう。 と、ここまで鹿実をけちょんけちょんに書いていたら、当の鹿実の応援団の方から、焼酎を振る舞ってもらった。‥‥しばし熟考。 早めにゴール前にボールを入れて混戦から押し込めば、取れると思う。頑張れ、鹿実！ （今大会はこういうのが多い。） 後半、鹿実のキックオフ。交代はなさそう。キックオフの陣形を見ると、鹿実は３ー５ー３だ３ＤＦが一方のサイドに偏るから、空いた方をやられる。 多々良が押し込む序盤。しかしボールが左サイドに流れて‥‥ 一瞬の隙のループ、１０番のゴール。 ２分、早くも同点。 再びラインの裏、左に飛び出す１０番だが、今度はオフサイド。これで落ち着くか‥‥勢いづくか‥‥。 前半はゴールエリア内であった混戦も、ペナルティエリア付近にまで拡大させる鹿実、風上だしね。余計に剛対剛の様相を呈してきた。 ４２０９人の入場とアナウンス。聞き取りにくい。第一試合より増えたみたいだ。 第一試合で帰った人もいるだろう。どうやって数えた、どんな根拠があるんだろうか？ さて‥‥左サイド６番にいい形で出るが、孤立。しかし、多々良守備陣が慌て出したような感じだ。 鹿実右からのクロス、中でヘッド‥‥ポスト左へ。前半にはなかったパターン。裏もいいが、外をうまく使えると鹿実に勝機がある。１１分。 鹿実、スローインから１２番の左ＦＫとなり、混戦。もう少しでゴールだ。 多々良が円陣を作るゴールキック、何とか挽回したいところだろう。１７分。 前半と逆になる、多々良右６番がフリーなのに使わない。鹿実は左６番を（同じ番号というのも面多々良いね）うまく使っている。２０分。 多々良９番が交代‥‥誰が入るのかな。見えない。２７分。落ち着きを取り戻したいところだ。 ９番と多々良２番の左サイドへ。ボールを競り合って‥‥鹿実９番のファール。鹿実の狙いと多々良の焦りがはっきりしている。３４分。 逆転。 左スローインを大きく投げ込んで‥‥多々良はヘディングで一度はカットするが、しかし右サイドで拾った鹿実、誰も マークに行かない多々良、中を見てクロス、中央よりに左から抜け目なく入り込んだ２番のヘッドが決まった。 しかし多々良の正面ＦＫは３７分、７番の左足、大きな弧を描いてバーの上へ。 多々良はＤＦ二人を残すが、両サイド‥‥特に今は右サイドが空いてしまう。二対一、 ＧＫが飛び出し‥‥鹿実１０番がもんどりうって‥‥レフェリーをチラッと見て、立ち上がるのを躊躇（笑）。 鹿実スローインからキープ。オフサイドから多々良の右サイド攻撃。 ロングスローから‥‥ゴールキック。急がせるレフェリー。そして‥‥倒れ伏す多々良。 前後半でチームの内容が入れ替わってしまったようだ。不思議でした。前半見てよくないと感じた鹿実ＤＦの宿痾を、後半は多々良がやってしまいました。 正直なところ鹿実がここまで勝ち残れたのが信じられませんでした。守備が堅い！　守りがいいのではなく、融通がきかない印象でした。もし相手の中盤に、 いわゆる「ファンタジスタ」がいれば、翻弄されていたでしょう。その鹿実が、後半になって、サイドからの攻撃を意識するようになりました。 もしかしたら、ここまでは攻めっぱなしだったから、守備の弱点が明らかにならずに来たのかな‥‥。 ところで、ゴールはどれも全てＤＦの油断から。クリアしきれていないのに気が緩んで、相手へのチェックが疎かになってしまいました。 何はともあれ、鹿実、準決勝へ！

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