サッカー勝手に観戦記 さあ、サッカーを語りましょう！

	鵬翔高校 （宮崎県代表）	３−２	矢板中央高校 （栃木県代表）
2005年1月2日（日）、高校選手権二回戦、三ツ沢球技場にて観戦。

鵬翔とは何か縁があるようだ。前回大会は西が丘で激闘を観戦、 去年の元体育の日、東京五輪の記念試合を見に行ったときには、台風で延期になった全日本ユースの準決勝、 鵬翔対広島ユースが無料で観戦できた。その、十月十日とほぼ同じメンバーだろう。例えばコンビネーションなどが、 どこまで熟成されたか、楽しみ。 一方の矢板中央は初出場。当然、初めて見る。 第二試合と違って、この第一試合はどちらも大会初戦、となると経験がものを言うことも‥‥。

矢板は逆転ゴール！		鵬翔エースのゴールが決まる。

鵬翔ＧＫ１７番は、開幕試合の前の開会式で選手宣誓をした。堂々としたものだった。いつの頃からか、 「我々選手一同は、スポーツマンシップに則り云々」から、自らの言葉で宣誓するようになったのかな。それとも‥‥。ちょっと調べて見たい。 矢板のキックオフ。緑のピッチに赤と青の両チーム。いい光景だ。晴れてよかった‥‥本当に、よかった（笑）！ エース１３番が右に捌いてチャンス、 中央に構えて起点になろうとしている。１分。 個々のパワーを活かした大きな展開で鵬翔が優勢。１３番が中央から右１０番かな、 角度のない位置からだがシュート。鵬翔は初シュートかな。 しかし矢板中央ＦＫのチャンス‥‥誰も飛び込まず、ＧＫがキャッチ。４分。 鵬翔はエース１３番を経由しない攻撃だ。これが出来ればよろしい。ボランチからサイドに展開する。 そして、８番の左からのアーリークロス、 ６番のヘッド！　鵬翔先制！ 滞空時間の長いジャンプだった。ボールがファーに転がり込んだ。７分。 矢板中央はハーフウェイラインからのＦＫを放り込んで、今度は数人が飛び込むが、ファールだ。９分。 逆襲から矢板中央９番のボレーシュート、苦し紛れだったが、まずはここから。１１分。攻め込む鵬翔に対し、正確に早く、とにかく追いつきたい矢板中央。 右８番からのアーリークロス、ハンドリングのファールを誘って鵬翔のＦＫだ。２番の左足、バーの上。もったいなかった。鵬翔はサイドチェンジの意識が高い。 矢板中央はＦＷ１１番に当てて味方に繋ぐ狙いが、顕著になって来た。１５分。 右に出ている４番が倒され矢板中央のＦＫは９番のキック。しかしヘッドは‥‥ ＧＫ１７番の横っ飛びのセービングで阻む。つめた８番だが、オフサイドだった。１８分。 矢板中央７番のロングシュートで同点！ ２２分、文句なしのナイスシュート、ＧＫのポジションが一瞬だが、あいまいだった。よく見ていた‥‥。見事だった。 矢板中央は正面ＦＫを得る。完全に崩してのゴールは難しい。遠くからでも撃てば、同点ゴールのように勝機はある。 矢板中央のＤＦか、慌てて蹴り出し、 鵬翔のＣＫだ。これはＧＫへ。 そして矢板中央１１番の反転シュート、鵬翔のＤＦのマークにも慣れて来たか。２９分。 互いに相手の力量を理解したか、どちらかというと矢板中央の方が、その理解度は深い気がする。 ３６分、どちらも、慌て過ぎか、コントロールをしくじっている。 同点なのだから、攻め急ぐ必要はない。互いに相手のプレッシャーを過大に感じてないか。 アーリークロスを矢板中央１１番がヘッドで落として、左７番のボレー。 当たり損ねた。矢板中央１１番はトップで頑張っている。鵬翔が押し返してハーフタイム。 いい流れの序盤だったが、考えてみればチャンスは多くなかった鵬翔、 矢板中央はハーフウェイライン付近からのＦＫが多かったので活かしたかった。やや矢板中央優位だったかな。 ‥‥と、ここまで書いたハーフタイム、鵬翔の応援席の近くにいたのだが、お茶とお菓子を分けてくれた。 鵬翔、頑張れ！　宮崎最高！ 鵬翔のキックオフ。この試合、最後のキックオフに出来るのだろうか。 視野が逆光になるＧＫを狙う矢板中央の３番のＦＫは‥‥ファールになる。矢板中央もなかなかしたたかだ。２分。 ４番が１０番を倒して鵬翔にＦＫのチャンス。 １３番が跨いで８番が流す‥‥読まれてたね。サイドチェンジがなくなった鵬翔。余裕がなくなって来たか。５分。 矢板に交代。８番に代え、でかそうな２５番が入る。 やはりＦＫからの無策を考えてのことか。鵬翔の猛攻の後、右サイドへ、その２５番のクロスは力がなかった。９分。 矢板がボールに集まりすぎないポジショニングになった。鵬翔のサイドチェンジが活きないのは、逆サイドでフリーになる味方がなくなったからだろうか。 逆に、矢板ＧＫから「サイドを変えろ！」の声が飛ぶ。 １５分、アーリークロスに矢板中央のＧＫが正面で取る工夫のないもの。 右、深く持ち込んで１３番に戻すパスを‥‥鵬翔４番が読んでいた。 鵬翔９番に代わり２０番。１８分、試合のペースが上がって来た。 鵬翔長身６番がペナルティエリア内で足元にもらって、中へ持ち替えてシュート。２３分。これはバーの上。もう少し利き足側にもらえていたら‥‥。でも、ゴールまでは行くが、 鵬翔に点が入りそうな気がしない‥‥。 ２５分、矢板に交代。１１番が下がって２０番が入る。 ロビングに１３番が飛び込んでＧＫともつれて‥‥矢板のクリア。 混戦で倒れたりして、先に立ち上がってボールを追うのは矢板中央だ。 １４番の逆転ゴール！ 矢板は逆襲、速攻から絵に描いたようないい形。７番の右からのグラウンダーのクロス、中央で１４番が合わせて決めた。３１分。 鵬翔は去年の悪夢の再現か。思い起こせば、鵬翔の勝利を目前で見たことがない。自分が疫病神かもしれない。 矢板中央８番にイエロー。 １１番との併走の競り合いで、ファール。 鵬翔のＦＫのチャンスが続く３５分。３番のキック。 中央で合わせた５番のヘッドが炸裂！ ２−２となる、鵬翔の同点ゴールだ。 相手のＦＫのチャンスでＤＦを代えてしまった。 ダッシュでファーサイドまでポジションを取ったが、そこでマークがずれたのではなかろうか。そして、単純が一番という、 二つの基本が再確認された場面。 １３番を引っ張って、矢板６番が退場、そしてＰＫだ。泣き崩れる６番。３９分。しかし、１３番のキックは‥‥ＧＫを先に動かしたのに、 右ポストを叩く。頭を抱えるが、その間にちゃんと詰めていれば押し込めたぞ。まだまだ甘い。 １３番、エース面目躍如！ 右スローインを中央で待って‥‥体を倒すボレーを決めて、勝ち越し。アシストは５番だった。 矢板中央は６番の退場がここで響いたと思う。 右ストッパーのマークするスペースにいた１３番がフリーになって決めたのだから。 そして諦めない矢板中央２番がＦＫを放り込む‥‥ファーで合わせたが、 ゴールキック。大きく蹴って、タイムアップ。 初戦の難しさ‥‥ようやく鵬翔高校が克服しました。 前半は意図的なサイドチェンジが効果的だったが、 フィニッシュのまずさから折角のチャンスを活かせず、むしろ尻上がりにペースを掴んだ矢板中央に主導権が移りました。 崩し切るのが困難と見るや、積極的に撃つミドルシュートが同点ゴールを生む。幾度も得たハーフウェイライン辺りからのフリーキックも、 なかなか実らなかったが、また再度の同点ゴールに繋がる。 どちらも多く作るチャンスを活かし切れず、矢板中央６番が退場。 そのＰＫは１３番が外したが、直後のスローインからのクロスボール、一瞬フリーになった１３番エース興梠がボレーを決めた。 このスペースの担当が６番だったのでしょうねえ‥‥。

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