目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう！

日本選抜　１−２　ハンガリー選抜

東京五輪記念行事 、2004年10月10日（日）、国立競技場にて観戦。

旧・体育の日です。もっとも晴天の確率が高いから、東京オリンピックの開会式になったとか。その４０周年記念の試合である。この日は、 Ｊリーグこそないが（１３日がオマーン戦だもんね）、天皇杯の３回戦や（台風で順延になった）全日本ユース準決勝など、 いろいろとある。その中で、一番高価なこの試合の観戦を選びました。
アテネ五輪代表と、 Ａ代表には入らないが実力的に遜色のないＪリーガーとの選抜チーム、つまり、限りなくＡ代表に近いメンバーであり、 言って見ればＢ代表以上のレベル、ということ。ここでアピールすれば、代表への道も開けるわけだし、 これは真剣勝負が期待できそうです。

惜しくもポスト左へ‥‥
ＦＫのチャンスにはアベ！ 		一瞬の隙でした。
終了直前、決勝ゴールが‥‥

まずアウェイのハンガリーの紹介、そして日本。二川と大黒へのスタンドからの拍手がやや多かったかな。山本監督のアナウンスに、 たった一人だけブーイング‥‥（笑）。バックスタンドからは「ヤマモト・ニッポン」のコール。まあ、どう評価するかはそれぞれだが‥‥。

四十年前の日の丸のシャツを着たニッポンのキックオフ、一旦下げて右サイドへ。10番のクロスが流れて、ハンガリーの逆襲は、カット。
初シュートはハンガリー、左からのクロスを13番が裏に抜けて撃つ。1分。

その１３番、１１番村井を倒して日本のＦＫだ。
日本の組織的なサッカーが遺憾なく発揮されている。急造なのに面白い。まあ、殆どのメンバーが山本監督の下で戦った経験があるとしても、だ。
ビールを注文している間に‥‥最初に買った時のカップは取っておいて、これにくれ、といいましょう。紙を無駄にしないように（笑）！　 三杯位なら漏れたりしません。ＣＫを二川、ＧＫがキャッチする。４分。
左右からクロスが出始める日本、中盤を素早く回して、サイドへ。ヤマモト戦術だ。

そしてハンガリーの正面ＦＫのチャンスだ。壁の位置に注文をつけたかと思うと即座にシュート。バーの上。なかなかやるね。
シャツはどっちも４０年前かもしれないが、中身は２１世紀、現代の選手たちだ。７分。

今度は１０番フタガワと15番オオクボの攻撃から‥‥倒されてＦＫのチャンス。これが壁に当たってコースが変わり、ファーへ、 詰めていたオオクボだったが‥‥惜しかった。8分。

ハンガリーの攻撃。8番かな、左からのスライディングシュートはＧＫが押さえる。 ハンガリーがどういう選考基準かは知らないが、コンビネーションに多少難がありそうだ。

４番の左サイドのオーバーラップ、 ハンガリーはマークに着いて来られない。ＣＫに逃れるのがやっとだった‥‥。クリアされてからも慌てず組み立てをやり直して‥‥クロス。 スローインは‥‥ハンガリーのＦＫとなる。１２分の攻防。

14分、ハンガリーの攻勢、ロングボールを2番スズキが防ぎ切れず、波状攻撃に繋がる。 逆襲から日本のＣＫだ。キッカーは10番二川かな。キッカーは11番だった。そのCKのこぼれ球をシュート、またもポストに阻まれる。

２１分、ハンガリーに幻のゴール。日本のクリアを拾うや即座に放り込む。これがオフサイド。２人が残っていたが、 日本も狙って取ったオフサイドではない。危険だった。ワールドカップのベルギー戦、ウィルモッツのゴールのパターンと同じ感じだった。

負けずに攻め返す日本。大久保と大黒という速い二人を、掴み切れないハンガリー。やりにくそうだ。２５分、そして１０番二川のミドル。 代表とは一味違った、野性味のある攻撃陣だ。
３２分、ハンガリーの左からの攻め、バックパスを狙って来るが、 ＧＫソガハタとぶつかる。大丈夫かな。ハンガリーのコンビネーションがよくなってきた。

大久保!　 先制ゴール！

左から走り込んで、マーカーを鋭いターンでかわし、右足を振り抜く。 左右からのハイクロスをことごとくキャッチしていたＧＫの脇を抜けて行った。 ３３分。
乗って来た大久保、ミドルはバーの上。頭を抱える。
溌剌として見える日本。選抜チームなのだが、 代表とは違い、プレッシャーもないためだろうが、さわやかで見ていて楽しい。

４２分、日本の右からの突破、クロスは誰にも触れずに左タッチラインへ。 勢いのまま、日本のスローイン（笑）。１６番かな、クロスに合わせるが‥‥ううむ。でも、いいサッカーだ。

日本のとんでもない（笑）猛攻、 波状攻撃をやっとこさっとこ守り切ったハンガリー、ここでハーフタイム。
そしてハンガリーのキックオフで後半。４番那須、６番服部が下がり、 １４番阿部、８番戸田が入る。キャプテンマークは戸田がつけている。ハンガリーも１３番に代えて１０番が入り、キックオフだ。

ハンガリー同点

まだ１分、左からのクロスを中央で待ち構えた６番のヘッド。守備の組織の整う前にやられた。

ハンガリーも交代。 １２番、１０番ゾルターン、１５番ミハーイ、６番が入る。続々と、代わる。

日本もやり返す。正面FKはクロスバーの上。 これはア・ベ・ユーキ! の位置だったな。
どちらも交代が多い。そのアナウンスの最中に追いつくとは、ハンガリーもなかなかやるな。 ３分、日本は左ＦＫのチャンス。飛び込んだＧＫと接触して、大久保が倒れる。

服部に代わり戸田がキャプテンマークを着ける。 その８番戸田が１３番を倒してイエロー。まあ、戸田らしいといえば、戸田らしいんだが‥‥。５分。

さすがハンガリー、 ３ＤＦの外をうまく使ってクロスを上げてくる。そこからのCKだが、クリア。６分。
そして９分、 ハンガリーのパスワークがよくなった。選手交代の賜なのか、何か他に要因があるのだろうか。それとも、実力‥‥底力かな？ 「マジック・マジャール」の魔法だろうか？

後半は日本の右サイドが目の前になる。17番タナカハユマの上下動が面白い。13分、 守りと攻めと、繋ぎに走ってる。ハンガリー８番かな、１５番か、ＦＫからのこぼれ球をミドル、大きくそれる。
日本は１６番大黒に代わって９番高松の登場だ。確かに、最前線にでかい高松がいるとターゲットになるね。

しかし、このデザインのシャツで９番というと、カマモトさんだよな〜。五輪本番では９番ではなかったけど‥‥。で、日本の攻勢。 左からのクロスから攻め込んで、これはGKも出られず、かわして‥‥でも中に詰めてなかった。

ハンガリー17番が下がり4番レアンドロが入る。 スローインをカットして、４番、しかバックパスがずれてCKに。
９番タカマツの粘り、受けようとした１７番が倒されて、 右スミからのＦＫに､こりゃアベだろう。１９分。そして、１４番アベのキックはＧＫが弾いて、ＣＫに。

ハンガリーの速攻。 ＤＦラインの裏に出されて、ＣＫとなる。ちょっと押され始めた２１分。

ここで日本は１７番田中ハユマに代えて３番キタモト。定石通りとすると、 ４−４−２にするということかな？　その間にハンガリーの左CKとなる‥‥。
ハンガリー10番にもイエロー、中央で１４番阿部を引き倒してしまった。

１５番大久保の中盤の「サーカス」から８番のミドルシュート。１３番が倒して正面からFKだ。２８分。その１５番大久保だが、足がつったようだ。

１４番アベのFKはわずかにポスト左へ。惜しい。２９分。
ここで１５番大久保に代えて１２番キクチ。足を引いて（つったか？） タッチラン外へ自分で出てそのまま交代だ。大事に至らなければいいが。

右アーリークロス、中央でフリーの幡戸のヘッドは狙いすぎたか、バーの上、 もったいない。３２分。ここでGKの交代。曽ヶ端に代わってアテネ五輪予選メンバーだった林が入る。

13741人。オリンピック好きの日本人だから、もっと入ると思っていた。まあ、台風の後だし、イベントということで、よしとするか。34分の発表。

タカマツの中央突破のドリブル！　そしてシュート！ しかしハンガリーの堅守、１３番が左にフリーだったなあ‥‥惜しい。３６分。 そして、ハンガリーに交代。１８番に代わって7番ペーテルが入る。３８分。

中でダイレクトパスを繋ぎ、マークを集め、左サイドへ。 クロスは１３番播戸に‥‥惜しい。でもいい形だった、４２分。

ハンガリー逆転！

左サイド、 ４番がちょくちょく攻めて来るから嫌だな、と思っていたが‥‥。その左サイド、ペナルティエリア辺りに走りこんだＭＦを捕らえ切れない日本の守備陣、 そのまショートパスを戻されて、４番が決めた。４４分。
ここでハンガリーは１１番に代えて２番が入る。この意図は、 時間稼ぎか。

ＦＫに全員が上がる日本。山本監督の指示もそう見える。あと２分。クロスに飛び込む高松。
スローインから放り込まれ、 ＧＫ林がキャッチ、そしてタイムアップ。ううむ。一瞬の隙を突かれてやられたか‥‥。

まあ、ここは４０年前の優勝チームに花を持たせてやるか。 ちぇ（笑）。
いいリズムの時間帯に１点止まりだった日本選抜、そこを何とか凌いで、一瞬の隙に逆転したハンガリー。 その差は‥‥？　日本選抜には試合をコントロールする力が足りなかった、つまり経験不足ということだろうか‥‥。
そして、次の試合へ、こっちも気持ちを切り替えよう！

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