サッカー勝手に観戦記 さあ、サッカーを語りましょう！

	サンフレッチェ広島	３−２	名古屋グランパス
2007年10月6日（土）、全日本ユース、準決勝、国立競技場にて観戦。

全日本ユースの準決勝、半年ぶりのスタジアム観戦。 この間にも色々と‥‥アジアカップもあったし、その最後の国立がプレーオフだった中国ワールドカップも本大会そのものが終わって、 五輪予選も佳境。 そう、色んな試合があったのだが、こっちも多忙になってしまいじっくりと味わう暇がなかったのだ。 今日は繁多な日常を忘れて楽しみたい。

土壇場の同点ゴール（白・名古屋）が決まる。		広島（紫・画面外）の決勝ゴール！

広島は登録上はFWが四人。２−４−４だぞ。本当かな。その広島のキックオフ、大きく右へ‥‥名古屋のスローイン。 右クロス、27番のヘッド‥‥広島のチャンスだった。逆襲から名古屋のCKは2分。こぼれてミドル‥‥ゴール前でファール。 広島、右ロングスロー、こぼれて、フェイントからミドル、ポスト右にそれるが凄い技術だった。4分。 広島はやはり前線に四人を並べている。27番が小柄ながら速くて面名古屋い選手。声援も多い。8分、一進一退。 名古屋はドリブルを多用し崩しにかかる。9番が左から中央へ持ち込むが‥‥広島のDFは屈強だ。そろそろ工夫を見せて欲しい。 名古屋8番にイエロー、広島は正面FKのチャンス、11分。しかしGK正面へ。ちょっとひねりが足りない。キックのひねりではなく、アイディアの方。 今度は広島18番かな、倒されてFKを得る。ペナルティエリア左の角からだが、クリア。名古屋の左サイド逆襲‥‥実らず。 広島は、特に攻撃に関しては組織的なサッカーを展開している。その分(かな)セットプレーに工夫がない。 白の名古屋はドリブル主体。ロングパスの精度がよくない。折りまぜると 面白くなると思うんだが。 19分、グランパスが右サイドから持ち込んでクロス‥‥弱いクリアだったが、中に誰もいない。ぎこちなく見えるショートパス。 13番のフェイント、スルーパス、27番が倒れてFKだが、跳ね返す名古屋の今度は攻勢。22分。 またも右サイドへ、またもサポートなし。名古屋の攻めは単調だ。 共に決め手は欠くが、特色は出ている、ここまでスコアレスの前半。 名古屋、左からのサイドチェンジのクロスボール、13番がトラップ‥‥出来ない、足元に収まらず、サンフレッチェに渡る。慣れないことをしたから、に見えた。33分。 36分に、サンフレッチェにビッグチャンスがあって、それ以降は大味になってしまった。そして43分、 名古屋の猛攻。コーナーからミドル、再び左コーナー、撃つ、こぼれて‥‥戻りオフサイドになった。もったいない。前半はここまでか。 滅多に坐ることのないメインスタンドに陣取っての前半だったが、人の往来がうるさいので移動する。メインスタンドはいつもこれだな。前もそうだった。 バックスタンドのゴールライン延長線上、つまり定位置に落ち着いたってわけだ。 と同時に陽もさしてきた。後半は暑くなるかな。そうすると選手たちの動きは‥‥運動量が先に落ちた方が‥‥かも知れないな。 広島27番が左から持ち込んでドリブルシュート。48分。やはり注目だ。でも小柄だから、屈強な名古屋DF陣の中で待ち受けると潰される。 本人も百も承知のようで、サイドや裏へのランでチャンスを作っている。 名古屋4番のミドルは力なくGK正面。50分。 広島、フリーキックから先制! 5分、GKの手前でバウンドして、そのままゴール右隅に吸い込まれた。 左サイド遠めからの、何でもないFKだったんだが。キッカーのゴールになる。10番かな。 この先制点で流れはサンフレッチェに‥‥ならない。名古屋も退かない。そのグランパス、6番が7番に代わって登場、流れが変わるかな。 徐々にサンフレッチェの左サイドが攻撃の形をなしてきた。先制はしたが、このまま決着とはなるまい。 以前のマエダシュンスケのような絶対的なドリブラーはいないが、チームとしてまとまっている。 グランパス‥‥68分のチャンス、狙いすましたインフロントのシュート、詰める、ブロック‥‥無念だった。 72分、広島に交代、22番が入るが‥‥27番オオサキに代わる。もっと見たかったな。 互いのゴール前からゴール前へ、目まぐるしくなって来た。どっちに点が入ってもおかしくないな。76分。 グランパス6番がサイドチェンジのボールを、うまくDFをかわしてキープ、中へ。ヘッドはオフサイド‥‥惜しい。77分、段々と様になってきた。‥‥既に遅いかもしれないが。 ゴールキーパーへのバックパスに突っ込むグランパス13番にイエロー、83分。 グランパスの攻撃ががむしゃらになってきた折、 治療するキーパーとしてはその流れを切ることにもなろう。 チャンスはグランパス、正面か遠い位置からのFKだが、左へ展開か‥‥。確かにサイドからのクロスの方が確率は高くなるるだろうが‥‥。 右CKをキープするサンフレッチェ、ファールがあって‥‥。 同点。５番ミヤケ。 左CKからヘッドで押し込んだ。 見事。 表示のないインジュリータイム、名古屋が右サイドに攻め込んでタイムアップ、延長だ。 グランパスのキックオフで延長。追いついたグランパスに勢いがあるか、と思ったが。淡々と、落ち着いた両チーム。そして、ややサンフレッチェのペースとなる。５分までの展開。 逆転。 左サイド、DFラインの裏に一瞬速く抜け出して、 9番のトーキック。8分。 そしてその直後! サンフレッチェのミドル、名古屋GKは正面でキャッチ‥‥のはずが、ファンブルして‥‥ そのままゴールイン。同点だ。 あらら‥‥。風もなく逆光でもなく‥‥油断して虚を突かれたのでもなく、滑っただけか。不運だった。 何か浮き足立った試合になっている。 さあすぐに後半。延長戦は10分ハーフか。 ようやく互いに特徴を出してきたかな。他所行きのサッカーじゃなくなった。なりふり構わず、ということかも知れない。延長15分、つまり延長後半5分。 広島22番、右からのクロスをGKと競り合ってイエロー。16分。 広島が突き放すゴール! また‥‥目を離した隙だった。 今日はゴールシーンの写真もあまり撮れなかったし、半年もスタジアムとご無沙汰していると、勘が鈍るんだね。 さあ、すぐに名古屋にFKのチャンス。 またも終盤の名古屋の猛攻。ゴールキックを大きく蹴って、タイムアップ。 GKくんのファンブル・失点が痛かった名古屋。しかしGKくんにはこれを糧として成長して欲しい。 先制した広島、後半インジュリータイムに追いついた名古屋‥‥延長戦になって活気づいた不思議な試合でした。 パスワーク、組織力で戦う広島に対して、頑強なDF陣の前にはドリブラーしか置かないように見える名古屋。 ロングパス、サイドチェンジのパスさえ不慣れに見えて‥‥。 惜しむらくは広島の二点目、なんでもない正面からの苦し紛れのミドルシュートを、GKがファンブルして同点。これがなければ‥‥。 責めるべきではありません。GKくん、いい経験を積んだと評価して上げましょう。 さて、第二試合は‥‥。そして名古屋は翌年再び‥‥。

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