目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう！

日本　１−２　フランス

コンフェデレーションズカップ、2003年6月18日（水）、フジテレビにて観戦。

２年前の大敗完敗の印象も強いんですが、実は前回大会の決勝の再現でもあります。その時には０−１の差で負けました。 でも、日本は世界大会準優勝ですから、ねえ。もちろん、フランスも日本も昨年のワールドカップを経て新しいチームになりましたから、 参考になるようでならないかも知れません。共に初戦は勝ちましたが、コロンビアに辛勝したフランスに比べ、 日本の方がいい勝ち方でしたから、そのイメージを持ちつつ‥‥この試合も楽しみになります。

初戦同様、青ずくめの日本。白をまとったフランス。君が代が静かに演奏された後、ラマルセイユーズは大合唱になった。 アンリとシセを代えたそのフランス、対して不変のメンバー、日本のキックオフ。

山田が中央でトラップミス、すかさずプレス、１分に招きかけたピンチ。初シュートは、マルレのポストから２１番ダボのミドル。２分。

そして逆襲、山田のアーリークロスは宇宙開発。速攻を仕掛けあっている序盤だ。

ちょっと落ち着いたフランス、パスが小気味よく回る日本。７分、左サイドから突破する大久保が倒れて‥‥フェアか‥‥。 ９分には左サイドに出たヒデも倒されるが‥‥フランスはタックルも深い。

右サイドは山田がスピードで、左サイドはアレックスが下がり目になると誰かが流れる。左右非対称の流麗さだ。

左からのロビングを中央シュンスケのボレー！　これはバーの上‥‥DFに当たってたが（笑）。１１分。

さあ、左やや遠目からFKのチャンス。１５分。遠藤のキックは、大久保とバルデスが‥‥DF５番とぶつかって倒れる。いいボールだった。

遠藤を倒したゴブにこの試合初イエロー。２１分。大丈夫かな、楢崎のロングパスを高原が上手く落として、右の大久保‥‥惜しい。

フランスが右サイド、ゴブのスピードあるドリブルで攻勢に出るフランス。２４分にはアレックスの背後に来るが、坪井は負けない。 シュンスケが奪って落ち着いてキープ。いいね。

あらら‥‥左から速いアーリークロス、中央ダイビングヘッドはマルレ‥‥危なかった。 ２６分。この速さと上手さが怖い。

逆襲から、高原のキープ、ヒデがペナルティエリアをドリブル、CKのチャンスだ。

鋭い攻めだが、単発的なフランス。でももう３０分。速い展開だから、どちらがどの時間帯でばてるか、どういうタイミングで交代してくるか‥‥。

遠藤がピレスを倒して、FKだが‥‥３１分。楢崎がキャッチ。
シュンスケからサイドを疾走するヒデ、フォローを待って‥‥CKだ。３２分。 互角以上に押してるぞ。ファーに流れて大久保、マーカーに当ててスローイン。

サニョールを引っ張って止めようとして大久保のファール。遡ってイエローを食らう。３５分。そしてピレスとアレックスの対決。 このサイドを狙われている。が、右を使っておいて逆に左からというパターンが、今日のフランスには殆どない。

押し込む日本。４０分、 遠藤が攻め上がり、ヒデからのパスを右サイドで受け、阻まれると山田が即座にカバー。いい攻めだ。

しかしフランスが逆襲からCK‥‥クリア‥‥え、稲本が４番を倒してイエロー、そしてPKだ‥‥。４２分！

ピレスが落ち着いて先制。

楢崎の逆を突いて流し込む。日本は悔やまれる失点‥‥とならねばいいが。これでフランスは落ち着くだろうか。流れは日本だったのに。

ヒデからのロングパス、大久保とバルテズの競り合い。意気消沈していない。慌てずに、焦らずに‥‥。
シュンスケのFKをクリア‥‥ここでハーフタイム。
PKだけで勝ち上がろうとしても、そうは行かんぞフランス（笑）！

後半、序盤から押し込むフランス、CKからのクリアを遠藤が‥‥ちょっと乗り切れない。ゴブが遠目からヘッド。
早めに、ゴールはともかくゲームの主導権を取りたいフランス。

ヒデのドリブル、倒されてFKをシュンスケ、 ゴール前に走りこんだ稲本のヘッドだが‥‥。６分。惜しい。
初戦に比べ、同じメンバーで戦っているためコンビネーションの輪が広がってきた。

センターバックとドイスボランチの四角形、ダブルアタッカーとトップ下の四角形がそれぞれ機能した、 そして両サイドがバランスを取ったのがニュージーランド戦とすれば、今日は、例えば右の山田が攻め上がった後をCBの坪井がほぼ完璧なカバーを見せる。 そして左はアレックスだけでなくヒデやシュンスケが顔を出す。

ダクールに代えて１８番ペトレッティが入る。１２分。ピレスが右サイドに再三出るが、中とあわない。逆襲から正面FKのチャンス。

遠藤がボールをまたいで、シュンスケが蹴る！

伝家の宝刀、ファーポストを叩いてネットに消える。見事！　１４分。

激しくなるかな、高原が正面からシュート。
フランスは慌てて猛攻を仕掛ける。じっくりと構えたい。

１８分、右遠い位置からフランスにFKだが‥‥。流れがよくないフランスはこういうチャンスを決めたいところだが、落ち着いてクリア。

ビルトールが入りそう。サイドにピレスが流れて来るが、起点になりきれていない。

ゴブ！　やられた。

２０分。左からラインの裏へのパスに走り込まれた。一瞬の隙と言ってしまえばそれまでだが‥‥。
ここでロセンに代えてビルトール。

ワンツーで遠藤が左に抜けてクロス、これは合わない。
高原が右サイドへ、クロスをヒデがボレー、 これはバーの上！　惜しい。いい形だが。２３分。

高原の強引な前へのドリブル、倒されて正面からのFKだ、さっきより近い。

遠藤！　ああ、クロスバーを叩く！　バルデスは動けなかったのに！　２６分。
どっちがリードしているか分らない、 日本のリズムだ。

ゴール前へ突進するタイプの稲本に代わり、ロングパスが持ち味の中田コウジが入る。２９分、 例えば大久保へのロングパスは、フランスを更に混乱に陥れるだろう。

３３分。フランスは足が止まった。 日本のパスとドリブルを織り交ぜた攻撃に対応し切れない。

高原の反転シュートは辛うじてバルテズ。
シュートコースを消せないフランスのDFの前でアレックスのシュート。シュンスケに代えて小笠原。フランスもアンリが入る。３５分。 個人の力でどうにかなるものだろうか。ピレスが左に回る。

足が止まりほぼ自陣に引いたフランス。ヒデを倒した１９番サニョールに一発レッド。 背後から脛を払った。４４分だ。（余談‥‥じゃなくて後日談だが、サニョール選手のこの行動により、高額の罰金が科せられた他、 ３試合の出場停止処分となった。フランスにとって、この勝利の代償は大きかったようだ。限りなく勝利に近い敗戦だった日本。惜しかった。でも、 負けは負け‥‥）
３分のインジュリータイム。
フランスはＤＦサニョールがいないサイドを、アレックスが上がりっ放しになる。

中央、宮本から小笠原に出て‥‥タイムアップ。
負けた気がしない。フランスも勝った気がしないだろう。 そういえばいつか、２−２からＰＫ戦という大善戦もあったっけ‥‥。 それとも敗戦を免れてほっとしているだろうか。一戦毎によくなる日本。国内で勝ちがまだないとは思えない外弁慶ぶり。 ここは気を取り直して、コロンビア戦に向かいましょう！

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