サッカー酔いどれ観戦記 さあ、サッカーを語りましょう！

	岐阜工 （岐阜県代表）	２−０	東福岡 （福岡県代表）
2010年1月2日（土）、第８８回高校選手権、 西が丘競技場にて観戦。
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ほぼ一年ぶりの西が丘だ。専用競技場は、いいね。 さて、好カードじゃないかね。 最盛期、選手権での最高順位は、東福岡は十年ほど前、笠工は数年前だったかも知れないが、 どうせ丸三年経てば全員が入れ替わる。でも、伝統は残る。 名門校、伝統校同士の対決、贅沢なカードだ。 笠工の控えＧＫは外国人枠か（笑）？　そしてＤＦにホンダタクヤ、対する東福岡にもタナカタツヤがいる。 笠工はＦＷ登録が三人、東福岡は一人、中盤に人数をかけ、前線に飛び出す策なんだろうな。

セットプレーから岐阜工の先制ゴール。		笠工、同じ形から追加点。

年末の試合は、赤といっても実はエンジのチームが二つ。東福岡の真紅が眩しい。笠工の青とともにグリーンの芝に映える。 東福岡のキックオフ。落ち着いた序盤。東福岡７番がワンツーで抜け出してクロス、ＧＫがキャッチ。 岐阜工、セットプレーから先制！ 左７番のフリーキック、高く舞い上がるボール‥‥そして中央では打点の高いヘディグ１０番だ。決まった。４分。 どちらも大柄な選手が多く、そしてテクニックもしっかりしている。北欧のチーム同士みたいだ。 ８分まで、スローインがあったかな、と言うくらい質が高い。専用スタジアムだからよく見えるのかな？　そうではないな。 １２分、押し込む東福岡だが、岐阜工の速いチェックにパスワークが乱れる。それでもシュートにまで持って行くのは流石だ。でもブロックされる。 左クロス、フリーでトラップ、東福岡９番のシュートはＧＫが阻止。 東福岡、右コーナーを６番がキック、ＧＫの手先をかすめてファーへ。 いいキックだった。１５分。 東福岡７番は要注意、要注目だ。ボールをもらう前の動きがいいし、どんなボールもワンタッチでコントロールできるスキルを持ち、 周囲も見えている。覚えておこう。 ２２分、またも東福岡７番、右クロスを中央でヘッド、こぼれて押し込むが‥‥オフサイド。７番はホイッスルの前に頭を抱えていた。分かってたな。 普通ならここでペースを掴んで攻め込んでくる東福岡、という構図なんだが、岐阜工も押し返す。 コーナーキックの逆襲から東福岡、９番のクロスは‥‥精度にかける。７番でなきゃ駄目だ。 攻めの回数は東福岡の方が多い。当然だ。でも自陣に釘付けになる時間も東福岡の方が長い。槍の鋭さ（東福岡）と包囲網（白）の違いだ。 チームのスタイルなのか、点差からの展開なのか。 東福岡の鋭い攻めは続くが、岐阜工も守り切ってハーフタイムだ。 後半。東福岡７番よ、サラバ。一方で岐阜工の６番がこちらサイドに来た。 四分六で押し込む東福岡、岐阜工は鋭い速攻も散発的。無理もない。どっちもクリアやシュート に苦し紛れの、取り敢えず蹴っちゃえ的なものが全く、ない。 １１番が切り返しを引っ掛けられて、東福岡にFKのチャンス。 そして右CKだ。岐阜工もしっかり守る。 左からのフリーキック、大きく高く弧を描き‥‥ ファーで合わせた９番のヘッドが決まる。 あれ、先制点と同じパターンだ。１３分。で撮った選手が違うのか。 岐阜工１１番かな、ペンルティエリア右隅の辺り、相手を背負って反転、シュートだが‥‥。流れからの点も欲しいなあ。 さすがに攻め込みっ放しになる東福岡。コーナーキックも続く。岐阜工はどうする？ ２３分。 そういえば、観客数の発表がないんだな。 岐阜工の交代。１４番ナイキから２２番ツジへ。２８分。押し込まれている流れを変えたい。アーリークロスの元を断ちたい。 ＦＷ登録が一人のはずの東福岡が、４番も上げて波状攻撃。 岐阜工は全員が引き、トップに誰も残っていないので、反撃できない。クリアを攻撃に繋げない。 お、久々に岐阜工、２２番が右サイドから‥‥クロスいや、スルーパス、しかし力なくＧＫがキャッチ。 東福岡の交代。２０番が１２番に代わって登場。ＤＦに代えてＦＷ登録の選手だ。更に攻勢を強める交代。 その２０番が早くもチャンスを、ＦＫを取る。 いつしかインジュリータイム、あと３分。 岐阜工、６番のクロス、８番が飛び込むが‥‥東福岡のゴールキックからまた押し込んで‥‥守り切った岐阜工の勝ち。 レベルの高い試合、濃密な８０分間だった。 勝った岐阜工は、第二試合の勝者と駒沢で戦う。

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