目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう！

秋田商
（秋田県代表）

１−１

PK 3-5

 神戸科学技術
（兵庫県代表）
2007年12月31日（月）、第８６回高校選手権、 三ツ沢球技場にて観戦。
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神戸科技の応援席の後ろに「御影工」の横断幕がある。
もしや！？　やはりそうか。新設校かと思っていたら、実は名称が変わっていたのだった。伝統校の名称ががらりと変わるのは寂しい。それに紛らわしい。 秋田商業は‥‥そのまま変わってないんだね（笑）。しかも去年、ここで見てた。 ファイルを確認するまですっかり忘れてました。本当にごめんなさい。


まあ、退場にならなかっただけよかったね。
秋田商の猛攻が実るか‥‥。

神戸科技のキックオフなんだが、すぐに秋田商が押し込んで来る。風上の利を活かそうという秋田商、４分には右ＣＫだ。地に置いたボールが風で動く。そのせいか、ミスキック。

９分、神戸科技のＧＫが果敢に飛び出してクリア。風上の秋田商が当然攻め込むのだが神戸科技も地上戦から速攻に鋭さを見せる。

秋田商のＣＫのチャンス、１３分。何と８人がゴールマウスにひしめき合う。ゴールエリアじゃくて、だぞ。そして今度は大きくファーへ、ヘッドで落とせ‥‥ない。

神戸科技１９番と秋田商１０番がそれぞれロングシュートを一本撃つ。風を考えなくっちゃ、ねえ。

秋田商、左ＣＫを１０番が‥‥風を考えすぎたか。１５分。

神戸科技、右ＣＫは初めてかな。２０分。しかしファールで秋田商のＦＫに。少ないセットプレーのチャンスは大事にしたい。

守備ラインの裏へ大きく蹴って走りこむのは秋田商の、ショートパスを小気味よく繋いぐのが神戸科技の、それぞれのスタイルのようだ。風云々ではなさそう。

３４分。パワーで押し込んでいる秋田商のペースのように見えるが、実は神戸科技が優勢なのかも知れない。
ゴールに近そうなのは神戸科技の方だ。これが風上の後半になったら、より優勢に運ぶようになるかも知れない。

正面やや遠めのＦＫをずどん。インジュリータイム１分の表示。

後半開始からの交代は秋田商、１４番に代わって２０番が入る。風の影響も前半と変わるまい。どうなるか。

秋田商のキックオフ。神戸の１０番がかっさらってそのまま攻め込む。スタンドからは歓声‥‥いや、失笑。神戸も風を考えて守備ライン裏へのパスを狙っている。

神戸が色々と見せるようになった。８分、右クロスにヘッド、ＧＫ正面。初めて見るパターン。

秋田商、右サイドを珍しく中距離ワンタッチパスで破り、１７番がＧＫまでもかわして‥‥シュートはポスト右へ外れる。１６分。その直後だった。

神戸科技、狙いすましたようなミドル炸裂、先制。

８番のシュートだった。風に乗りすぎて宇宙開発にならないよう、抑えて撃った、いいキックだった。撃つタイミングや判断もよかった。アシスト９番のアナウンス。つくのか？

この後、味を占めたかのように神戸科技がミドル、ロングシュートをぶっ放すようになる。

神戸科技の５番にイエロー。秋田商はＦＫのチャンス、２７分。しかし、秋田商の攻めは淡白に見える。噛み合っていない。

神戸科技２４番が入り１１番が去る。３５分。
秋田商が攻める。ＧＫ正面まで攻め込みシュート。至近距離だったがＧＫが阻む。勇気あるプレーだ。

インジュリータイム、２分の表示。
秋田商が攻め込んで‥‥あら、神戸科技ＧＫが秋田商１１番を倒してしまいイエロー‥‥そう、ＰＫだ。これを‥‥

１７番が決めて同点。

そしてタイムアップ。ＰＫとは言え、ゴールイン即タイムアップという試合は（多分）初めて見た。ＰＫとは言え、と書いたのは、時間が超過してもＰＫの場合は延長して蹴られるから。 とられた側がどんなに時間を稼いでも無駄、ということだ。

PK戦 1 2 3 4 5 合計
10 7 2 8 5 5
16 5 10 17 * 3
土壇場で追いついた秋田商に勢いはあるかと思ったが‥‥。
一番手が外し、二番手と三番手はクロスバーやポストに当たって入るというギリギリ‥‥いや、こりゃいつかは尽きる運だと思えた。

風の強い晴天の、９０分いや８０分を通してゲームプランを立てた（であろう）神戸科技の作戦勝ち。 前半は風下で、秋田商の大きな展開をしっかりと受け止め‥‥秋田商は秋田商で風上の利点を活かそうというサッカーだったが、 そこでゴールのなかったのが不幸だった。で、神戸科技は速攻と地上戦に徹してました。 後半にはがらりと戦術を変え、長短織り交ぜたパスワークと、今度は風上の利点を活かしたミドルシュートで先制。 大きさとパワーでは秋田商が勝っていただろうけど、むしろその秋田商が単調に見える程の展開の相違だった。 順当に神戸科技の作戦勝ち、２回戦へ進出‥‥に見えたのだが、ドラマは後半インジュリータイムに待っていたのです。
さて、余韻に浸る時間もなく第二試合は‥‥。

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