目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう!

日本代表OB 3−1 デンマーク代表OB

2002年11月3日(日)、MIPスポーツゲームス
大宮公園サッカー場にて観戦。

入場無料のイベントである。今年はこういうのが多い。キックオフの一時間前に、デンマークがピッチの「散歩」だ。一方、 30分ほど前に先にアップに出てきたのは日本だった。
高木さん! 永島さん! の個別の声援に、手を振って応える。 日本リーグ時代を思い出す。
そういえば、88年頃に日本代表OBとワールドマスターズとの試合が東京ドームで行われたが‥‥、 それを除けば、日韓戦以外の代表OB戦は珍しい。
そして、選手たちの青いジャージは現代表と同じもの。 OBとはいえ、みな似合っている。しかし、INAS-FIDの日本代表には、なぜ着せてあげなかったのだろうか。


試合前に記念撮影!

13番永島から9番高木へ、日本のキックオフ。ゆっくりと全員にボールを回す。総じて、ゆっくりとした展開でした。まあ、そうでしょうね(笑)。 一方、デンマークは大型でパワフルに見える。11番が日本のラインの裏へ‥‥オフサイド。

日本、先制!

4分、中盤のプレスから右へ展開、スローダウンしたかと思ったが、半ば強引に中央突破をしかけ‥‥おそらくデンマークはパスを警戒したのだろう、 突っこんでいった3番戸塚のゴール!

‥‥さあ、デンマークの反撃が始まる。
キックオフ直前に、一列に並んでメンバーの紹介があった。 デンマークの選手たちは、コールがあると全員が(日本風に)腰を折ってお辞儀をしていた。 こういうシーンも、スタジアムに来ないと見られない。
そういう友好ムードも吹き飛ぶ、ハードな展開を呼ぶ先制点だろう‥‥。

日本代表OBチームのGKは加藤好男さん。的確なコーチング、DFへの指示もそうだし、自分が取るぞとなると大声で周りに知らせながら飛び込む。 反応も速い! オーバーエイジでオリンピックも出られそう(笑)?

日本リード!

松山吉之のゴール。19分。 細かいワンツー、日本のお家芸から叩き込んだ。

大柄だがテクニックのあるデンマーク。ちょっと動きが重そう。 ミドルシュートの位置かな、という辺りでサイドに出してしまう。ああ、デンマークだな〜。

メインスタンド、 こちらの手前には13番の永島選手。頭ひとつ、幅も一回り大きなデンマークの選手とも当たり負けしない。

後半。
もしかしたら、40分ハーフなのかな? 選手交代はまったく自由のようだ。そりゃあまあ、そうだろう。
GKが鈴木康仁選手に代わる。 加藤さんは黄色だったが鈴木選手は黒になる。

センターサークル付近からのロングシュート‥‥。31分。 デンマークGKも頭上を見送るだけだった‥‥。

永島のゴール!

当たり負けといえば、「アジアの大砲」こと高木選手。 トップに張り付いてのポストプレーではなく、やや右サイドに開いている。ヘッドで競り合うこともあまりなく‥‥引退の原因となった怪我の影響だろうか。 彼だけがデンマーク陣に入っても体格に見劣りがしない。

日本の守備ラインは、堀池、阪倉、江尻ら。そのすぐ前、いわゆるボランチに浅野が入るが、 ちょっとコンビが合わない(笑)。代表にいた時期に微妙なずれがあるせいかな。

デンマークが1点返す。

6番クリスチャンセンが、速攻からミドルシュートを叩き込んだ。

デンマークは90年代初めの頃に活躍した選手が中心。 つまり1992年の欧州選手権優勝メンバーもいたということ。しかし、有料チャンネルが勢力を伸ばして来た時期でもあり、 活躍の最盛期を全く知らない選手ばかりだった。残念。

今年のワールドカップの際、 和歌山でキャンプを行ったデンマーク代表チームが大歓迎を受け、恩返しとしてそのOBチームの来日が実現したそうだ。
大会は終わったが、素晴らしい財産が利息を生んでいるような気がする。今後は世界各国の代表OB戦も増えるだろうか。そうあって欲しい。

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