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さあ、サッカーを語りましょう!

星稜高校 2−4 国見高校

2002年9月1日(日)、全日本ユース選手権決勝
国立競技場にて観戦。

出掛けていたので、準決勝の結果は知らなかった。星稜対国見だ。高校チーム対Jクラブユースだったら、 この大会の特色が出て面白かったのに。これではまるで選手権だ。もちろん、 実力で勝ちあがってきた両チームに敬意は払います(笑)。
ただ、大きく異なるのは、この暑さ。そして黄色のシャツの星稜に対して、 白黒縦島のユベントス国見という点。
その星稜は、一年半前の選手権以来だ。どんなチームになっているのだろう。


左(手前)CKから国見のゴール!

国見のキックオフ。左サイドに大きく振って、スローインから星稜の逆襲。

この炎天下、大丈夫かね‥‥と思いたくなるペース。 そして星稜10番田中俊也の初シュート。そして‥‥思い切りよく、またも星稜10番田中の左からのシュート。いいね。
押し気味の星稜だが‥‥国見も速攻から、DFラインの裏へのパス。星稜GK田代がヘッドでクリア。二回続く。4分。

それでも何時の間にか攻めこんで来る、国見の怖さ。スローイン、CK、7分にはもう攻勢。でも、星稜も落ち着いて守っている。

国見7番松橋の右へのサイドチェンジのパス、強く従って速く、そして正確。ここに国見の強さを感じる。魅力、伝統を感じる。9分。

14分、中盤の攻防が激しくなってきた。紙一重の差で、シュートまで行く国見。星稜10番はフリーにさせてもらえなくなった。

国見は7番松橋が、サイドから中へ入って数的優位を作る。まるでジョルジーニョ‥‥いや、左サイドだからレオナルドかな?
左アーリークロスに、右から6番綱田が飛び込む国見の攻め。17分。

23分。給水タイム。両チームとも、接触プレーで倒れることが多い。 わずかな時間だが、回復して欲しい。

星稜が活気づく。パスでマークをはずし、国見の中盤を揺さぶるようになった。‥‥と、思ったら、

国見、先制!

7番松橋が中央に、右サイド11番渡辺を容赦なく走りまわらせるパスダイレクトのクロスを8番がヘッドで合わせた。

国見7番の松橋は、あの松橋選手の弟かな? パサータイプのようだ。 スピードに秀でた兄とは違うね。

42分。星稜がフラットなDFラインを敷き、国見はそれに平行なクロスを上げて、守備を破っている。 そのフラットな守備ラインは3人なので、どうしてもサイドからの突破に弱い。
あらら‥‥(こちらも)ちょっと目を放した隙に‥‥バックパスをDFとGKが処理し損ねて、

オウンゴールで2点目が決まった。

星稜にはいやなムードが‥‥と思ったら‥‥

中央に空いたスペースからミドル。GK田代のファインセーブ! CKに逃れたまではよかった‥‥。

国見は左CK、10番柴崎が蹴って‥‥急激に曲がって落ちるボールがファーサイド、ゴールイン。そのままかとも思ったが、

3番濱本が競り勝って決めた。

リードを広げ、それでも攻められているので、安心と緊迫感とを持ちながら。 国見はいいハーフタイムを迎えられそう。で、星稜はいやな入り方だ。

後半。攻める国見。
しかも星稜が、詰まらないパスミスや、 クリアミスを拾われたりすることが多く、自らピンチを招いている。

星稜10番田中の突進に、GK関も飛び出す。こぼれてスローイン。もう7分、 クリアを拾って国見10番松橋の突破。GK田代が一対一のピンチを防ぎ、拍手。

そういえば、応援団がいない。 両校の部員達らしき集団は見えるが、声援を送る‥‥というより、展開や内容に一喜一憂しているようだ。これもサッカー観戦らしくて、いい。 ブラスバンドの応援は不要だ。
10分、左スローイン、ロングから4番の強力なヘッド、これはバーの上。

そう言えば、 今年一月の国見は(去年のチームだが) 、後半途中から急に運動寮が落ちた。今年はどうか。

星稜4番辻田の左クロスを、中で11番竹谷、 インサイドで合わせて‥‥ポスト右に。
ここで星稜は12番豊田に代えて8番出村が入りそうだ。

国見、更にリードを広げる!

3番濱本の左からのドリブルにマーカーも釣られて、右サイド11番渡辺がノーマークに。ダイレクトのクロスに6番綱田が合わせてチーム4点目を決めた。

そして、選手交代の直後‥‥

星稜が追撃の1点!

13番本田が左からのドリブルで崩し、 丁寧な折り返しを受けた10番田中、それに応えるような、飛び出すGK関の動きを見据えた冷静なゴール。18分。

国見の攻めが散発的になってきた。が、鋭い。まだ3点の差はあるが、1点取って流れを引き寄せて星稜は、今のペースのうちに取りたい。24分。

国見のCKなのに星稜に交代。13番本田に代えて2番作田が入る。何とかクリアして反撃。28分。
ここで追加点さえあれば、 星稜の息の根は止められよう。

31分。どちらもパスの精度が落ちてきた。国見のクリアミスも増えた。

星稜は2点目を叩き込む!

33分。左11番神丸のクロス、斜めのパスを受けて国見8番中村を素早い切り返しで外し、落ち着いてクロス。 2番作田がヘッドで決めた。

8番出村のクロスを4番辻田のボレー。これはポスト右。苦労して1点取ると、即座にペースも握れる星稜。

40分。星稜の波状攻撃。10番や3番が中盤でカットして、5番や11番をめがけて、すぐにボールを出す。
防戦の国見は、 どうも疲労を認識して動いてはいるようには見えない。

そのままの流れで‥‥でも星稜も少し足が止まって来たか。 星稜11番竹谷はまだまだ動くが(笑)‥‥。

前半終了近くに続いた失点。特に、星稜の後半の粘りや猛攻もあっただけに、 その前半で開いた点差が悔やまれる。まあ、それを取ってしまうのが、国見の強さなのだろうが‥‥。暑さを忘れるほどの熱いゲームでした。

そうそう、スポンサーのADIDASさんのご厚意により、「代表ユニを着て行くと入場料(2000円)が無料」 でした。
メーカーなどの指定は報じられてなかったので、ドーハの頃のPUMAのシャツを着て行って、 駄目と言われたらごねようかとも一瞬考えたが、代表を冒涜するような行為と思い、やめた。ただ、コンフェデレーションズカップ準優勝 デザインを着ている人も何人か見たので、デザイン問わずだったのかも知れない。これで、 もう一つのワールドカップ決勝戦に続き、今月は8試合連続無料観戦記録更新となった。好ゲームが多かっただけに、ちょっと後ろめたい気もする。

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