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中国 ０−１ 韓国

2000年10月29日（日）、アジアカップ三位決定戦
ＮＨＫ ＢＳ−１にて観戦

グループリーグでも顔を合わせたカード。そういえば、決勝もそうだ。珍しい。
韓国はアジア圏内では、そのスピードとパワーで席捲できるが、世界では通用しなかった。しかし、アジアの中でも韓国を圧倒できそうな予感、 それが中国にあった。中盤にゲームメーカータイプがもし加われば、デンマークやスウェーデンのようなチームになると思う。

それにしても、ベスト４の内、 ３チームが東アジアから。西アジアで開催しているのに。日本と韓国は２００２年ワールドカップ、そして中国が２００４年のアジアカップ開催である。 ２１世紀はアジアの時代‥‥かな？

積極的な韓国の立ち上がり。まずは押し込まれる中国。しかし高さでは勝り、少々劣勢ながらしのいでいる。

９分まで、中国のシュートが２本。 苦し紛れのロングシュート。
フェアなんだが、中国に一人、負傷交代。韓国もソルギヒョンが‥‥大丈夫かな。１３分。大きくて激しい、 いいゲームだ。

あれ？ メンバー表が‥‥手元に置いておいたのに。
１５分過ぎ頃から中国が落ち着いてきた。韓国の勢いが少々衰えた。流れは中国に。

メンバー表があった。
１８分、徐雲竜のドリブルをホンミョンボがカット。中国のスピードあるダブルアタッカーを、ホンミョンボが読みでカバーしている。

お、ＣＦから中国はヘッド！ カバー？ ポストにも見えた。

ＤＦ張恩華も負傷。２５分。激しい展開。しかし決めてに欠けるか‥‥｡
お、戻った張のカットのミスから、右サイド‥‥中に入れて‥‥ハンドリング。惜しい韓国のチャンス。しかし決定的ではなかった。

やはり‥‥自然な流れの推移だ。序盤は大きく激しいが、一本調子で、見飽きるパターンである。

韓国が３０分、 裏に出してイドンク（かな？）のヘッド。更に‥‥１４番李偉鋒も怪我か‥‥
それに乗じてサイドから崩す韓国。中国は３ＤＦかな。 サイドをよく破られている。
韓国は右ＧＫから、ここで中国は謝揮が入ったところで、イドンクのひねりを利かせたヘッドは、 ＧＫ江津のパンチング。

こまめに指示を出すミルティノビッチ。ＤＦが前半で二人も退場か‥‥。苦しい中国。韓国はこのまま焦らなければ、 後半にも得点のチャンスは多く生じるだろう。

右深い位置からのダイアゴナルなクロス、ソルギヒョンはオフサイド。 ＤＦラインが不揃いだ。ＤＦのリーダーシップが安定していないのか。３８分。

中国も速攻からシュート！ 中国が押す時間帯。
４２分を過ぎて‥‥。ホンミョンボがドリブルで始めて攻め上がる。右ソルギヒョン、左ノジョンユン‥‥でも中央がイドンク一人じゃあ‥‥。 中国は４人ＤＦに戻って、ペナルティエリア内はがっちり固めている。

４−４−２のバックラインは、人数が一人多いせいか安心感がある。 ラインがそろえば、外見も綺麗だ（笑）。
韓国の右ＣＫはＧＫ江津が楽々キャッチ。

やはり大雑把な攻め合いで、迫力を感じたのは最初だけ。
後半は‥‥？ 両方とも、自分たちが優位と思っているだろう。韓国は、中国のスタミナ切れと組織の破綻を計算しているし、中国は、 韓国の猛攻を、負傷交代を経てもしのいでいるから。つまり、後半も激しく速い展開が予想される。

韓国はソルギヒョンに代えてユサンチョル。 ソルギヒョンはサイドに開き過ぎのきらいがあったからかな。前線のためや起点を期待してのことだろう。そういえば、 ユサンチョルは対中国戦でＰＫを外し、チームも調子を崩した。

中国は‥‥代えられまい。 あと一人しか交代できないのだから。あ、中国２７番邵佳一が倒れるが‥‥戻る。

３分、中国がまず押し込む。早く先制点を取り、 ペースを握ろうとの作戦だ。

互いにチャンスが一つづつの後半、４分。だが枠に行かない。強烈なシュートは枠の外、 力を使い果たした弱いボールが枠に行く。両軍とも、そうだ。

お、ユサンチョルが、ＧＫの位置の悪さを突いて無人のゴールに‥‥外れる。７分。 徹底的についてないユサンチョル。

韓国がワンツーからシュートを２本。イドンクもついてない。１０分。
韓国は中盤でためが作れずに、とにかく前線に送る。前線も体勢が‥‥マークを外すなりフェイントをかけるなり、 準備ができない内にボールが来るから、余裕がない。

韓国ゴール前で倒れる両者。つったらしい。１４分に再開。

さあ中国は正面からのＦＫのチャンス。１７分になるところ‥‥お、ポスト右に速いボール、ＧＫ反応せず。惜しい！ キッカーは邵佳一、 ２０歳だそうだ。やはり中国は脅威だ。

今度は、韓国にＦＫ。右深めからのクロス、イドンクが下がってヘッドで前へ、 突っ込んだユサンチョルが倒される。ユサンチョル！ 強烈なシュート！ ＧＫが正面で弾く。突っ込んだが、クリア。
２１分。ここで韓国も二人目の交代。カンチョルが入る。そろそろホンミョンボを前に出すか？　

２９分。膠着。 目まぐるしくゴール前を往復するが、膠着。ホンミョンボがまだバックラインにいる。もう上がる時間じゃないかな。

お、イドンクが押し込んだ！ ３１分。

右サイドで粘ったのは‥‥２番、カンチョルがダイレクト、インサイドで中へ、 同じパターンが幾度かあったが、タイミングがぴたりとあった。
え、単独得点王？ この時点では、ね。

これは、尚一層韓国の攻勢となるんじゃないか？ 時間帯からしても、中国は崩れる可能性がある。
しかし３７分、崩れはしないが、 元気がなくなった中国。

４３分。リードされてここまできたら、パワープレーに出てもおかしくないんだが、
１６番、 キムサンシクが左サイドでボレー！ 惜しい。
戦意喪失かな、中国は‥‥。

激しくスピーディーであり、 大きな展開の両チーム。しかし、退屈な内容でした。共にパワー溢れるプレーなんですが、中盤にための作れる選手がいません。 韓国は、そのスピードとパワーでアジアでは勝ち抜けても、ヨーロッパには跳ね返され、南米には躱される。 インテリジェンスのある選手がホンミョンボしかいません。中国も同様、ただ、単純に放り込むだけのサッカーから、 何とかゲームを作ろうとするようになってきました。中盤にゲームメーカーがいれば、スウェーデンやフィンランドのような面白いチームになるでしょう。

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