さて、熱について考えました。暑かったので、冷やし天そばを注文したのがきっかけです。専門的なことは分かりませんが、熱を加えると、 分子の運動が活発になるらしい。逆に、マイクロ波を照射して、分子に運動をさせると熱くなる、これが電子レンジの原理だとか。
で、温度が下がると分子の動きも鈍くなる。ところが、気温三十七度、湿度八十パーセントとなると、豊富な運動量を誇るはずの日本の中盤でも、 動きは鈍る。それはともかく‥‥。

冷やし天そば‥‥見た目は熱いのと変わらない。ま、湯気が出てないのに気づくかどうか、ですが。ところが、 かき揚げを崩そうとしても崩れない。宮本、中澤に田中マコの守備陣ばりの安定感だ。
熱いそばだと、それもいいかき揚げだと、うまく崩れてそばや汁にほどよく混じり、後方からのオーバーラップにサイドから のクロスボールに合わせるという効果的な味わいとなる。「ほとぶ」という言葉がつきづきしい状態になるのだ。 冷やしだと、崩れない。どっちも同じかき揚げを使っている店が大部分だろう。
冷やし用のかき揚げ、なんて代物を置いてる店は、どこかにないかな。