日本対スウェーデン～長屋の路地裏・サッカー勝手に観戦記～

サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう！

日本１－１スウェーデン
2002年5月25日（土）、国際親善試合
TBSにて観戦。

タイプとしてはノルウェーに近いチーム。しかし、惨敗した先のノルウェー戦に比べて、日本はこのスウェーデン相手にはいつもいい試合をする。互角のスコアしか、最近は記憶にない。
勝敗も、まあ、あるでしょうけど、本番に向けて「手応え」を得るような試合になればいい。怪我には気をつけて‥‥。

キックオフ後、一旦押し込まれたが、ＣＫを続けて取る。稲本が落として戸田のミドルはバーの上。
小野が右サイド。キャプテンマークをつけた服部が、紹介ではＤＦだが‥‥？　下がり目のアウトサイドレフトという感じか。
これまでの、攻めは左・右は守りという構図が、逆になったようだ。メンバーを見ても、それははっきりしている。
４分、３０メートルほどの右ＦＫからスウェーデンのチャンス！　ターゲットをちゃんとチェックしている。セットプレーからの高さと言っても、そうそううまく行くはずはないのだ。
おお、苦し紛れの稲本の左からのロビングにモリシが飛び込んで、ファールを取った！　１３分、正面からのＦＫ。チャンス！　小野のキックは壁。あれ、小野が蹲るが‥‥鳩尾か。
日本はレアルマドリード戦、ノルウェー戦に比べて動きが軽快だ。帰ってきた森岡の影響だけではなさそうだ。
３本めの、ノルウェー戦失点の位置からのＦＫ。直接来たが、楢崎には通用しない。
中田の強烈かつドライブ回転のかかったミドル。いいねえ。
あらら‥‥スウェーデンの先制。
１９分。右でキープ、溜めて、中に飛び込んできたアルバックの、森岡の前にスライディングしてのシュートが決まった。高さばかりではない。キープしたのはラーションかな。
体格差かな、日本選手が倒されて結果的にFKになることが多い。オンターゲットのシュートが少ないなあ‥‥。まあ、本番は十日後からだ！
小野と中田のキープからのパスに、ややあっていない。受けてはここで出るだろう、と思って待つが、もう一人マーカーを引き付けて、そこで出てくる。受けては、来ないのか、と思った頃に来るから、ぶれる。あと十日で、タイミングが合ってくるはずだ。
スウェーデンのリズム。小野がサイドの守備に徹する時間帯。３７分。時間が経つのが早い。
松田のカットで、CKとなる。要注意だ。楢崎のパンチだが、相手のヘッド‥‥GKか。
久々の日本の攻め！右から左から‥‥しかし、高いボールは跳ね返される。
深い位置からのサイドチェンジ、クロスに更に飛び込むが‥‥小野がカバー。ふう。守備は、いい。しかし、攻めがない。殆ど初めての位置だからか。
左からのクロスに、稲本のヘッドは‥‥弱く、GKへ。マイナスに落としても面白かった。
スウェーデンのラインの裏、左に抜け出してクロスを上げたのは誰だろう？服部かな。
いろいろと試すとトルシエは言っていたが、選手交代はなく前半終了。後半にどれだけ代えるのだろうか。
ダブルアタッカーにする。鈴木・柳沢だ。これも面白い。服部に代えて明神が右、小野が左だ。松田に代えて中央に宮本。いいね。
守備の組織は前半、攻撃のそれは後半が、基本的なフォーメーションだと思う。どっちも基本的な形にしたことが、今年になってからは見せてくれない。トルシエの狙いは‥‥？
７分！　中田が右に流れて‥‥明神のキープからのボールを、中へ。鈴木のヘッドは力なく外へ。ううむ。惜しい。日本のCKが続く。点は取りたいが、手の内は隠したい。
小野に交代‥‥いや、CKは小野。アレックスは待機。カットして‥‥森岡にイエロー。ここでアレックス。そのまま左に。小野は前半でかなり消耗していたようだ。１０分。
右CKはそのアレックス。ニアに、柳沢が飛び込むが‥‥。
あぶね～。中盤でカットされてそのまま抜かれて‥‥楢崎のカット。ふう。CKだがクリア。９番ユングベリのドリブルだった。強い、速い！　楢崎もよく守った。
リードしてじっくり守っているスウェーデンの、速い怖い攻めだった。
追いついた日本！
アレックスのクロス、中田が突っ込んで、空振り、DFに当たってオウンゴール。１８分。ヒデのヘッドがギリギリで当たらず、DFの足元に落ちてしまった。同点。ここでヒデに代わって小笠原。
さあ、アルバックが下がるが、歓声はその背後に迫る中山だ。そして福西も入る。前線の組織は鹿島、そしてトップとボランチ、ツボに磐田。２２分。
アレックスの正面のFKを、サイドに上がっていた中田浩二、クロス？　シュート？　迷ったんだろう。トルシエも苦笑い。緊張しているなどと報じられているが、リラックスしているじゃないか。
お、アキタだ。森岡に代える。
ラーションのFKは、低く速く‥‥楢崎の胸に。３４分。
福西のカットからアレックス、これが合わない。まだまだだ。中盤に下げて、戸田からのスルーがアレックスに‥‥これも合わない。でも、目立たないが、いろいろな局面のパターンを試しているし、これから成熟しそうなものもある。
小笠原からアレックス、クロスは‥‥逆サイドに流れる。そしてアレックスのファールからのFKだが‥‥。
１９４センチのイブラヒモビッチの前でアキタがヘッドでカット。負けない！
戸田に代えて市川。市川は右へ、明神がボランチへ。
バックパスに飛び込む中山。GKのクリアは市川へ。これが中山だ。
右CKにアキタも上がる。競り合う、飛び込む。これがアキタだ。
クロスをカットする秋田。いいパスが来ないと見せ場のない、そしてその手の内は隠したいので、中山は空振りの感もあった（本人の責任ではない）が、身長差１５センチ（頭一つ分）もあるデカイのに競り負けない秋田！ベテラン二人が入り、チームに落ち着きが出た。特に、アキタ！　失礼ながら、中沢はノルウェー相手に、競り負けないのが精一杯だった。アキタは、負けない。攻めの手の内は隠して（笑）。
５分の長いロスタイム、チャンスもあったが、それは本番にとっておこう。
この試合で、ほぼ初戦のメンバーを見られるかと思ったが、前半の小野の右サイド、後半の宮本センター、森岡右CB（松田の怪我もあったかも？）と、ここでもテストを繰り返した日本。あくまでテストマッチを繰り返した。
当面のライバル、ベルギーやロシア、チュニジアだって偵察に来ているはず‥‥いや、日本のマスコミが生中継から中田ヒデ専用カメラを設けるなど、テレビの前に座っていれば日本チームの情報が得られる。日本のマスコミから（笑）。あくまで、全貌は６月４日だ。
ワールドカップ、一緒に、頑張りましょう！

このページの最初へｔｏｔｏ予想師観戦記目次ワールドカップだ！ゆにこん一覧