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湘南ベルマーレ ０−２ 大分トリニータ 2000年11月16日（木）、J２リーグ第四十三節 平塚競技場にて観戦

同時刻の浦和−大宮戦で浦和が勝ち、このゲームで大分が負ければ（勝ち点差２だからもう少し細かい条件設定なのだが省略）、浦和レッズのJ１昇格が決まる。 大分も勝てばチャンスはもちろんあるが、ベルマーレもホーム最終戦だし、つい先頃、札幌の昇格決定戦をやってしまったから、 ここは意地を見せて欲しい。そう言えばあの日より、観衆は少ない。雨のせいかな‥‥。

アウェー側から攻めるベルマーレ、トリニータの反撃から攻めの糸口を探る。チームとしてまとまっている大分。 初シュートは５分、湘南の９番高田。 その逆襲から左サイドの突破を許し、右サイドからフリーでシュート、GK元名古屋の伊藤がセーブ。この試合、ＧＫが豪華だ。 ７分、ファールを誘いFKを取るベルマーレ。辛くもクリアーする大分、チャンスが連続しないのがJ2のレベルか。しかし、 判定がややホーム寄りかと思っていたが‥‥。 トリニータは前線にためて中央からサイドに出てくると弱い。 ３DFが中に絞りがちなため。修正されないうちに、湘南は崩せるだろうか。 １０分、早くも膠着の様相。ゾノのドリブルからスルーパス、 空振りだったが、これで両チ−ムともに目が覚めたかのように活発になる。両サイドがきちんと下がって守るため、ベルマーレの守備は強い。 １３分、中盤に下がったマツバラの苦し紛れのミドルはバーを叩く。前川も驚いただろう。前半では唯一可能性のあるシュートだった。 さて２０分、トリニータのＣＫが続く。ＧＫ伊藤のセーブも続く。しかしパスミスが多くそこからが展開しない。 フリーで出すパスが、なぜ味方に渡らない！？ 大分は大きな展開からチャンスを作る。 右アーリークロスを、左５番に合わせる。あ、５番はボランチかな。果敢に攻め上がる姿が頼もしい。トリニータの惜しいチャンスが続く。 ３０分、久々に攻め上がる湘南‥‥だが、トリニータはゾーンできちんと守備網を作っている。受け渡しもしっかりしていて、 ベルマーレはパスの出し所がない。 スタンドからは「動け！」の絶叫。そしてプレスをかけられて戦機を逸してしまう‥‥。 そろそろ笛かな？ ベルマーレがボールを持ってからもたつくため、トリニータは二人でチェックに来られる。そして奪うと即座に前線へ。 だからベルマーレはワンツーやドリブルを多用し、大きく展開すべきなのだが‥‥。 ４５分、大分先制！ 吉田の見事なヘッド！ 左サイド、ベルマーレのＤＦが外へのドリブルを意識して、一瞬マークを放した時、アーリークロスを上げられる。 そして中央右から飛び込んだ３１番吉田のダイビングヘッド！そして前半終了。 後半 トリニータは１４番瀬戸が入る。 MFだが、前園を見るのか。 しかし湘南、右からの攻め、逆サイドにこぼれてワナミのミドル！ ＧＫ前川がこぼしかけるが‥‥おいおい、詰めてないぞ、 FW！ １０分、トリニータの攻撃、バリエーションが増えてきた。ＧＫ伊藤のファインセーブに救われる。ＣＫ、ここでトリニータはＧＫ前川が交代？ 負傷だろうか。８年前のアジアカップ優勝ＧＫがピッチを去る。 観衆は３４９８人と発表。他会場は、 レッズ戦の九千人強は別格として、これでも多い方のようだ。ちょっと寂しい。 大分がリードを広げる。 １４分、 左サイドからの突破、中央でFWがGK伊藤ともつれて、更に右外から２２番、フリー、無人のゴールマウスにインサイドで「置きに行く」ように丁寧なゴール。 やはり地力の差だろうか。 １９分、２５番サカイと３２番フナコシの二人を代える湘南。 パワープレーだろうか。 直後の２１分、GK伊藤からの早いフィードが右サイド前園へ、もつれて‥‥ゾノにイエロー。 スタンドからはブーイング、あ、岡田正義さんだったんだ‥‥。 でもこのシーンは副審からももちろん主審からも死角でしたよ〜（笑）。 単発的な湘南の攻め。それを受けるだけ受けておいて、 大分は丁寧に運ぶ。守備のシジクレイと中盤のアンドラジーニャが利いている。つまりゲームプランがしっかりしているということ。 単純な放り込みは湘南ＤＦもクリアできるが、丁寧にショートパスを繋がれると、意外に簡単に破られる。ボールに見入ってしまうようだ。 後半から入った大分１４番瀬戸は、特に前園番でもなさそうだ。割と攻守に動き回っている。中盤でもマークは受け渡しにしているようだ。 さて２５分、何度か観たベルマーレの攻撃のパターン、ＦＷマツバラが中盤に下がり、ゾノが上がる‥‥でも熟成していない。 更に他の攻撃も組織化されていない。 両チームに交代。３０分、ベルマーレは三人目。リスタート、ＦＫだが‥‥。船越が競り勝って、ミドルは‥‥弱い。 交代して入った掘選手は「ミドルの達人」らしい。しかしこの大分よりの流れは、ちょっとやそっとのことでは変りそうにない。 残り１０分、 激しくなってきた。雨も‥‥。ベルマーレの気迫のこもった攻撃。しかしトリニータは肝心なところできちんと寄せてくる。取って１点がいいところか。 加藤監督がチームを離れることになり、また今季ホーム最終戦。是非とも勝ちたかったであろうベルマーレですが、 前節で浦和を追いつめた勢いが持続しませんでした。プレーでも、大きなチャンスを作っても単発、連続して畳み掛ける攻撃が出来ません。 そこがＪ２だからなのでしょうか。 でも残り５分、２点をリードされながら、トリニータをゴール前に釘付けでしたが‥‥。 スタンドの応援もこれまで以上の加熱ぶり。しかし、もしこの攻勢が開始５分に出来たなら‥‥。点が取れれば、その勢いも持続するし、 試合の流れも違っていたでしょう。終了間際の猛攻を見て、「惜しかった」「よくやった」と思うファンもいるでしょうが、それまでの８５分が無為ということ‥‥？

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