サッカー勝手に観戦記 さあ、サッカーを語りましょう！

名古屋グランパス ２−０ 柏レイソル 1999年12月26日（日）、天皇杯準決勝 国立競技場にて観戦

念のためキックオフの１時間前に会場入り。天覧試合ならば警備も厳重だろうと踏んだから。が、 入場者数が（前売り二万枚らしい）さほど伸びず、それほどでもなかったが‥‥ 冬の晴天のスタジアム、いい雰囲気だ。

ともにいつも通りの布陣。 一応ダブルアタッカーだが、下がり気味にボールを取りに行くストイコビッチ、トップに張るロペス。 右サイドからいい攻撃が見られる名古屋。柏はホンがリベロの位置。いや、ほとんど二人のＣＢのようだ。１３分、名古屋にCKのチャンス、 ピクシー・アレの大合唱。去年と同じ。懐かしいな。 う〜む、レイソル、 右サイドをすばやく崩して‥‥楢崎のセーブ。遠いし逆光‥‥よく見えん。 １５分、柏も左サイドからの２度のチャンス。CKとなる。 一進一退が続く。球離れのいいレイソルに少々分がある。名古屋はキープ力のある選手が多いせいか、持ち過ぎの感。その分柏のマークが囲んでしまう。 後ろのカップル、煩い。 「今日、天皇、来ないの？」「１月１日しか来ないんだよ」 テメエら新聞も読んでないのか！？ 一般参賀も知らんのか！？ 日本人かキサマら！？ 名古屋は右サイドの攻めが封じられる。柏の早いチェック、１７番と２０番の連係の守備のためだ。３２分、名古屋の猛攻。ウリダのシュートを南が取って幕。 ホンの守備‥‥位置取りやマンツーマンの強さなど、見ていて頼もしい。 隣のカップルも出入りがうるさい。 ゲームが始まってからカップラーメンを買いに出るな！邪魔だ。 ４３分、柏は名古屋ゴール前のFKにホンがキッカー。 ベルマーレ時代は、リードされるとリベロのホンが中盤に上がり、逆に攻守のバランスを崩したこともあったが‥‥ そして名古屋は４４分、右サイドからの早い展開を経てロペス‥‥CKだが、初めていい形でシュートまで行った。 更に右サイドのスローイン、 猛ダッシュで好位置に走り込んだピクシー、反転してセンタリング‥‥敵も味方も追いつけないプレー、ストイコビッチの真価の一端を見た。 迫力あるが決定機に欠ける猛攻‥‥ハーフタイムだ。 皮肉にも雲が広がり、ピッチは見易くなった後半。まずキックオフの柏が猛攻。 先手を取る気だ。左右に大きく展開し、名古屋を翻弄する。もしや‥‥ ５分、北島が倒されていい位置からレイソルのFK、ホンではない、大野かな？ ここで隣のカップル､女の方がトイレに立つ。ハーフタイムに何をやってたんだか‥‥。目前のCKを前に視界を遮る。 迷惑千万。 お、北島が倒されて、いい位置でのFK、５分頃か。中央に集めて左右にすばやく散らす、柏の攻めのよさがよくわかる。 入場者数は２万６０４２人。この数をどう捕らえるべきか。 １１分、ピクシーが左に開いて、ロペスがほぼ一人でトップに張り、 釣り出される形で山口も前めにポジショニング‥‥名古屋は結局守備を３人のDFでやることになり、手薄なスペースを柏に突かれている。 迫力のある一進一退が続き‥‥残り１５分で、名古屋は守備の小川に代えて福田、攻めに出る。 そして効を奏したか３６分に 名古屋先制！ 右CKを大きく出すと見せて丁寧につなぎ、混戦から平野が押しこむ。 押し気味で有利な展開だった柏は手痛い失点。更に攻め込む柏。 しかし‥‥名古屋はCKからの逆襲、右サイドに大きく繋ぎ、 少々もたついたかと思ったが、逆からつめたロペス（かな？）がふんばって 最後はピクシーが決める。 底力を感じさせる連続得点だ。 柏はここで二人を同時交代、遅きに失した感あり。 あせるレイソルはテンポのよいパスが影を潜め、ねじ混んでくるようになる。逆に名古屋が意図を持って大きく展開する。 攻める柏に一歩も退かない名古屋。余計にかさにかかる柏‥‥ 結果的には危うげなく名古屋の勝ちだが。組織力では柏がやや上だったが、 決めるべき時に全員がそれを感じ取れた、そして的確に決めることの出来た名古屋に軍配があがった。見応えのあるいいゲームだった。

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