目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう!

ボカジュニアーズ 3−1 チャカリタ

2001年9月10日(月)、アルゼンチンリーグ
BS−1にて観戦

日本人選手の海外移籍がこれほど増えるとは‥‥。しかし、それと平行するように、その海外のリーグ戦の放映がなくなった。いや、 有料チャンネルでしか放映されなくなったのだ。「観たければ金を出せ、その代りCMで邪魔されることもないぞ」と言うことだ。
だから、Jリーグ以外のリーグ戦をテレビで見られるのは久しぶりである。彼らの移籍が決まるや、 有料チャンネルが素早くそのリーグの放映権を高額で手に入れる。
注目度が高いからだ。「いい試合を中継したい」とか、 「サッカーの面白さを伝えたい」という考え方は、残念ながら感じられない。「サッカー中継は儲かる」としか思っていないのではないか。 サッカーは誰のものになるのだろう‥‥。

さて‥‥予告によると3時20分から放映というので、 5分前に目覚しをセットして起きたのだが‥‥
キックオフはまだ先のことらしい。もっと寝ていればよかったが、 いつ始まるかが分からない。やれやれ。こんなことがいつかも‥‥。

映像が届き‥‥あ、始まっている(笑)。チャカリタのGK。拾って‥‥奪って速攻のチャカリタ。右からのクロスにヘッド、GKコルドバが右手で弾く。

そして中央で高原の突破‥‥倒されるが笛はない。続いて右サイドからゴールへ向ってドリブル! CKになる。

11分。互角ですな。 スタイルは違うが、実力差は感じられない。高原の活躍は、今の所速攻の二回だけ。日本では当たり負けは滅多にしないが、 さすがにアルゼンチンではなかなか自由にはならない。

ボカのホームなのに、チャカリタの方がいい。9番は現在得点王だそうだ。

ボカ先制! ガイタン。17分。

右からバロ、左にスピードに乗ってGKも躱して決めた。 中央にいた高原が左に流れて空いたスペースに、中盤から上がってきたのだった。

流れはホームのボカに。 中盤ではやや激しくなり、ファールの応酬も。レフェリーの目前でロサダが引っかけられて‥‥え、取ったのはオフサイド?

もうすぐ30分。そうか、チャカリタの9番はミューレル、もしやブラジル人かな。

お、先制点のガイタンが左サイドからドリブル突破、 ミドルシュートはGKがキャッチ。こういう速くてうまいドリブルを見ると、アルヘンティーナ! という感じがする。
それにしても、ボカのチャンスはどれも逆襲速攻だ。しかも右サイドから。

FKにあわせて紙テープ(に見えるが多分トイレットペーパー)が投げ込まれる。33分。中央でポストの高原、 右のガイタン‥‥オフサイドか。

チャカリタ、チャンスが続く。ミューレルが右サイドへ出し、ぎりぎりで折り返しヘッド! これもGKコルドバがセーブ。しかし!

ガイタンが24番を背後から倒し、PK!

10番モレール、蹴るふりをして、コルドバの右への動きを見て、流し込んだ。抗議するコルドバだが、認められない。同点。35分。

43分。速攻が多くなる。チャカリタ24番がガイタンを倒してイエロー。フィオレットのキックはバーの上。 ちょっと落ち方が足りなかった。

チャカリタの‥‥誰だろう、血を流して倒れる。ドロップボールで再開して、チャカリタのゴール前へ‥‥。

チャカリタのミューレル‥‥容貌はブラジルっぽくない(笑)。必ずゴールマウスにボールを叩き込もうとする。

互いに守備は5〜6人かけて、でも攻めの人数が少ないような気がする。ボカの右サイドからのFK! 何故か左足のキッカーを期待しちゃうんですが(笑)。‥‥そして決めてなくハーフタイム。

後半。ボカはリケルメとトラベルソが入るか? ボールは集まるし、そこからトップやサイドへの配給も増えた。

お、左からのクロスに惜しくも合わない高原。センタリングは初めてだ。 5分。リケルメ効果かな。

お、10分、チャカリタ10番のFKに9番ミューレルが飛び込む。ボカは組立てて押し込み、 チャカリタは速攻からセットプレーなどで狙う。リーグ戦らしくなった。

15分、負けじとチャカリタのサイド攻撃。

18分、左サイドから中へ、バロシュケロットのドリブルは潰されてFK。どうするリケルメ? 壁を越えて‥‥クリア。

ジュビロのパスワークのサッカーとは違い、いざとなれば高速ドリブルで、個人で突破しちゃうアルゼンチン! 動いてスペースを作り待ち受けるだけでは、ストライカーは務まらないようだ。頑張れ、高原!

お、ボカ勝ち越し! 23分。スキアビのヘッド。

右FKが中央やや左寄りに綺麗に飛び、待ち受けた長身DFのスキアビ。 しかしヘディングのボールは相手DFの頭に当たりゴールイン。その相手DFが、高原ともつれてバランスを崩した時にボールが飛び込んできたのだった。 アシストは着かないのかな(笑)?

32分‥‥高原に代えてDFのロドリゲスが入る。守備固めだろうが‥‥ もっとチャンスに絡みたかった‥‥。でも、ストライカーとして求められるプレーはともかく、交代間際のポストプレーなどは、 あまりアルゼンチンリーグにはないタイプかもしれない。でもファンや周囲の目は肥えているから、その動きを味方が理解してくれれば、 もっと活躍できるだろう。

38分! ジョルジーニョが左から切り込んで、 ロドリゲスが引っかけるキックで逆のポストを狙うが‥‥あらら‥‥。
似たようなパターンから右サイド、追加点のチャンスが続くが、 DFロドリゲスのシュートが枠に飛ばない。攻めにかかるチャカリタの背後に攻め上がるんだろうが、高原にはこのパターンは作れなかった。う〜む。

疲労のせいか(笑)、ドリブルは少なくなり、DFから中盤に、そして前線にパスがまわる。 ボカは中央のリケルメと右のバロスケロットのパス交換で注意を引き付けて、 右にフリーになるロドリゲスのオーバーラップに出して‥‥ミスキックが多い(笑)。あ〜あ。

リケルメのFKが壁、追うリケルメ、追いつめるリケルメ‥‥

ボレーが決まる! 追加点はボカ!

苦し紛れに触ったボールをシザーズキックで決めたバロスケロット!

ボカは今シーズンの初勝利となった。

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