目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう!

川崎フロンターレ1−5ジュビロ磐田

2000年5月3日(水)、J1リーグ第十節
等々力競技場にて観戦。

天気が心配だったが‥‥蓋を開けてみると初夏というには暑すぎる日差し。ま、風が強いからそれほどでもないが。こんな日はやっぱり、 サッカーを見に行こう!
今年の冬にも来た等々力。寒風荒ぶスタンドから熱い試合もいいが、 初夏の陽光を浴びての観戦もいい。
さて、西アジアから連戦ながらも勝負強いジュビロ磐田。ダブルアタッカーに清水とラドチェンコ。 高原はベンチにも入っていない。井原はベンチ。
フロンターレは初めて生で見るが、鹿島などからの移籍選手がいるので、 馴染みはある。ただ、中盤に小柄な選手が多いかな?

フロンターレのキックオフ、即座に逆襲のジュビロ。倒れた服部が担架を断る。序盤から激しい展開。

まずはペースを握ろうと、 遠めからでも果敢にシュートを狙うフロンターレ。鬼木の執拗な中盤のインターセプトから前線への適確なフィード。
そして‥‥

7分、CKからフロンターレ先制!

右CKを競って‥‥裏にこぼれた所をうまく押し込んだ。誰だろう?

ジュビロの両翼をスピードで封殺している。中盤の守備では鬼木が利いている。特にジュビロ川口はフロンターレ塩川に完全に負けている。 川口のスピードに留意し、間合いを広く取るなど、考えてるな〜。
もしスコアがこのままならMOMは鬼木だろう。

13分、ジュビロの攻め。左中盤でワンツーからクロス。奥に届かずGKだが‥‥早いワンツーから突破すれば、 フロンターレの鉄壁を崩せるかもしれない。後はマイナスのセンタリング。ロビングは奥野に跳ね返される。

20分、川口がやっと塩川に競り勝って‥‥と思ったら、清水だ。川口と藤田が清水とトライアングルを作ればチャンスはある。 センタリングをカットされて、俊哉のスローインから服部のミドル! ジュビロは初シュートではないか?

直後に藤田が左より、 起点となり今度こそ川口が立て続けにセンタリング。ジュビロは元気がないのか、スロースターターなのか‥‥

そろそろ30分。 ジュビロのリズムになりかけなのだが、デンジャラスゾーンの前で必ずカットされる。やはり鬼木かな? 西沢と奥野の守備もいい。

前半も残り10分。ジュビロの攻勢。右サイドを中心に猛攻。フロンターレは奥野のクリアからこぼれ玉を拾って‥‥なかなか繋げない。

ただフロンターレはシュートコースに入って跳ね返すので(クリアと言ってもいいかな?)、ジュビロに波状攻撃を食らうまでには至らない。

インジュリータイム。ジュビロはサイドに深めに出し、リターンを中へスルーパスを狙う。そして‥‥間合いが空いていたので、 ドリブルで突っ込んだフミタケを倒して‥‥

PK! 藤田が冷静に決めて同点。

後半。

前半に同点に追いついた勢いのまま攻めるジュビロ。
前に意識が行き過ぎたフロンターレDFラインの背後への大きなパス、 GK菊地がトリッピング!

ジュビロ逆転! PKはまたしても藤田。

ロングパス一本で逆転とは‥‥。 ここがフロンターレにはないジュビロの底力だ。
ジュビロの猛攻が始まる。ワンツーが面白いように通り出す。 後手に回るフロンターレ!

同じようなシステム、戦法のチームかも知れない。或いはフロンターレがジュビロの両翼を押さえる為にこうしてきたのか。
が、ジュビロの方が、中盤でキープできるプレーヤーが多い分、有利だ。

15分、フロンターレは最大のチャンス。 伊藤の中央突破をジュビロは囲い込んで潰す。フォローがあれば‥‥後で思えば、最大にして最後、そして後半唯一だったかも知れない。 この頃から流れはジュビロに。

20分。センターサークル附近からフロンターレDF背後に、深いパス。

ラドチェンコが決める!

斜めに走り込んで、走るステップのままのスィングで蹴り込む。
前がかりのフロンターレの背後を突く攻め。狙いが敵中した。定石通りの心憎いジュビロの攻め。

フロンターレ森山投入。ちょっと遅いんじゃないか? あと20分程だが、失点の直後に入れるべきだ。

有料入場者16,843名のアナウンス。拍手が沸く。見渡せば‥‥空席はほとんどなかりけり。
2万人入るスタンドが、2階席までほとんど埋まっている。

30分。ジュビロはCKを取る。もう無茶な攻めはしない。 ボールが敵陣にあれば安全なのだ。
が、得失点差もあるため、シュート‥‥14番のミドルはポスト右。

40分。 フロンターレの修正できない所が攻撃の的になっている。
左サイドに寄りすぎた所、スペースにだされて、 GK菊地が慌てて飛び出すが一瞬早く丁寧なセンタリングが中へ。これも丁寧に

川口がゴールに流し込んでリードを広げる。

フロンターレは森山を入れたが、中央突破のみ。工夫がない。せっかくサイドに出ても、早めに放り込む荒っぽさ。 ゴールからは却って遠ざかる。この交代の明確な意図が分からない。
ジュビロはまだ一人も代えてない。と思ったら、24番が入る。 残り7分程度だ。

41分、全く同じパターン。
GK菊地‥‥ではないか、DFかな、トリッピングでレッドカード。
またもPK。ここでFW清水に代えて井原投入。ジュビロは守備固めだ。しかしどこに入るのかな? で‥‥

PKを藤田が決めて、ハットトリック。珍しい。

41分。井原は右ボランチのようだ。
更に川口に代えて金沢浄。 結局両チームとも交代枠を使い切った。

最後はやはり‥‥といっていいのか、ジュビロの圧勝。 決していいコンディションではなかったかも知れないが。それにしても前半の1点差を、逆転することを楽しんでいるかの如き、 ジュビロの実力、地力‥‥見事でした。

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