曇天・秋冷の平塚競技場。
三年前のアジアクラブ選手権もこの頃に見たっけ。ワンカップを片手にメインスタンドから。
ゴール裏の見辛さからすれば、快適至極である。何故かＦＩＦＡ−ＡＮＴＨＥＭＥに乗って選手入場。いいのかな？
開始早々、大きな展開で攻めるジャトコ。そして逆襲、ヘッドでのワンツーを１５番がタッチに逃がし、場内は溜め息。
これを機に横浜ＦＣが攻めのリズムをつかむ。10分過ぎ頃、やや劣勢のジャトコだが、攻守に統制がとれていて、いいチームだ。
横浜ＦＣの攻撃パターンとして、右ハーフウェイライン辺りから逆サイドのＤＦの背後を狙うか、
左同位置からそのまま縦にスピードに乗って突破、というところ。
ジャトコの２番と４番のＤＦは屈強だなあ‥‥。よく守っている。
２０分、六分四分で押し気味の横浜ＦＣ。共にロングパスはさほど見られないが、中距離パスが小気味好く回る。
しかしまあ‥‥横浜ＦＣは安易なプレーで自らピンチを招く。２５分過ぎ、ジャトコの猛攻。そして横浜ＦＣの逆襲。
更に３０分を過ぎるとますますバタバタする横浜。ジャトコはシンプルかつ確実に組織を作る。
そこでジャトコ先制！ 右ハーフウェイラインからのＦＫにヘッドで合わせた。つい先程に同様のプレー、
ＧＫ大石があわや負傷というシーンがあり、出足が鈍ったか‥‥
反撃、両サイドからますます攻撃の厚みを見せる横浜ＦＣ。
しかし‥‥ジャトコリードのまま前半終了。後半。
少し落ち着いた内容になったかな。早めに追いつきたい横浜ＦＣが積極的に攻勢に出る。
ジャトコも分かっているようで、ここは凌ごうというつもりだろう。 後半８分、小野のゴールで同点！
ジャトコＤＦラインが押し上げた背後に横浜ＭＦがすれ違うように入り込む。パスが通ればＧＫと一対一だ。冷静に決めて同点。
更にその１分後、攻守ジャトコ２番、ヘッドでクリアし損ない、またも小野、ＧＫの頭上を越す見事なループシュート！
ジャトコはミス絡みの失点、悔いが残る。
しかし、畳み掛ける攻撃が出来ない横浜ＦＣ。
ＦＷが下がりＭＦが上がる‥‥そのタイミングでジャトコＤＦの背後にパスが出ればチャンス‥‥それが巧く行かない。
特に２５番、
焦って前線に残り逆にオフサイドを取られる。しかし２０分、クリアをカットしてそのままシュート！ 一昔前のストライカータイプかな。
こういう選手も好きだ。ジャトコ同点！ 左サイドからの早い逆襲、きれいに突破して１１番のゴール。
３０分。その直前にもピンチの連続だった。
が、守る横浜ＦＣ側の落ち度などではなく、ジャトコの崩し方がよかった。
その後から、横浜ＦＣのＤＦのキープにジャトコが猛然とプレスをかけるようになる。４番がよくないのでは？
この時間帯で決着をつけようというジャトコのチームの意志の統一、見事だ。
そして横浜ＦＣは最終ラインが落ち着いてキープできない。癖だな〜。
誕生してまだ半年足らずなのに、チームの癖がある。サッカーとは面白いものだ。
ミスから失点に繋がったジャトコの２番が気迫溢れる守備をする。これが責任感と伝わって来る。
しかし‥‥同点のまま延長へ。
前半は疲労からかファール・負傷者も増え、心配な展開になる。
１１分、好守を見せていたジャトコＧＫが退場。横浜ＦＣの１４番、
１５番がライン裏に抜け、倒してしまった。しかし、横浜ＦＣはその前のタイミングで撃てなかったか？
代わって入った２１番も遜色ない。
延長後半に入り、ジャトコが攻める。ジャトコ７番かな？ ゴール正面で反転して撃ったシュートがＧＫ大石選手の手を越えて‥‥ポスト。
ＣＫ‥‥そして逆襲‥‥。
６分、ジャトコ・ゴール正面、負傷した１９番に代わって入り、
鉄壁健在をアピールしていた渡辺一平選手のＦＫがそのままゴール！ あんな器用なボールが蹴られたんですね。横浜ＦＣ辛くも勝利。
| 
