目次へ サッカー勝手に観戦記
さあ、サッカーを語りましょう!

盛岡商業高校
(岩手県代表)

3−1

津工業高校
(三重県代表)
2005年1月3日(月)、高校選手権三回戦、三ツ沢球技場にて観戦。

晴れ‥‥少々曇り。しかし風が強い。やめばむしろ暖かいくらいなのだが。
もう何度も観た第2試合の両チームとは異なり、 この第一試合は初めて見るチーム。盛岡商業は福士というゴールゲッターがいるそうだ。オレンジの津工業は、予選であの四中工を押さえての出場。 どんなサッカーを見せてくれるだろうか。

風下の不利を逆手に速攻!
盛岡商業(白)、1分に先制!
セットプレーのチャンスだが‥‥
津工業もFKを得るが‥‥。

津工業のキックオフ。風上の利を活かして主導権をとるつもりだろう。しかし盛岡商業7番が右からのクロス‥‥クリア。

盛岡商先制!

まだ1分だが。右からの突破、パスと見せかけて中へ持ち込んだ14番、左足を振り抜いた。囮になったのは7番かな。

押し返す津工。目算が狂ったかな。右、裏に抜け出して、津工11番の突破、一瞬躊躇してCKだが、シュートはファーポストの外へそれる。もったいない。

GKのスローイングも風で戻る。津工7番が取って攻撃、右CKとなる。これも風を利用して直接狙うが、セーブ。次はグラウンダーで戻してミドルシュートを狙う。 これは浮いてしまった。6分。

津工、同点。

7分、5番の左からのアーリークロス、トラップしてシュート、ゴール天井に突き刺さる。 10番スズキのゴール。

しかし盛岡商業のFKのチャンス。壁の辺りでもめるが‥‥裏を狙ったボールはGKへ。

12分、盛岡商は4番が積極的に撃つ。 右からは手詰まりだが、左からはコンビネーションで崩せている。

津工右へのスルーパス、ダイレクトで中へ、GKがキャッチ。そして盛岡商の逆襲、右サイドから崩して、 10番がマーカーをブロックして反転シュート。ポスト右へ。16分。

盛岡商8番にイエロー、津工2番かな、中央突破を止めた。FKのチャンスは津工。 壁に阻まれる。しかし続く津工の攻撃。左CKだ。色々とセットプレーの手数は見せてくれるが、どれも決定的ではない。24分。

津工2番のファール、盛岡商に左FKのチャンス。素早く縦に‥‥CKだ。大混戦から再びCKだ。

盛岡商が押し込んでいる時間帯。慎重にパスを狙うが、GKに。27分。 7番はキープ力はあるが、もっとシュートを撃って欲しい。

盛岡商業7番ヤマザキのゴール。

相手ボールへのプレス、奪ったボールを左サイドへ、 11番のクロスを、中央で待ち受け、強烈に叩き込んだ。30分。

盛岡商の中盤のプレスはいい。前線もいつボールを奪ってパスが出てもいいように構えている。 それも三人は虎視眈々と狙っている。

津工業8番、左FKを、風が止んだ瞬間を見て左足を振り抜く。わずかに外へ。あと1分。

津工8番が盛岡商7番を倒してファール‥‥その笛から間髪入れず、ハーフタイムの笛。どちらも風を不利とせず、利用しようとするプレーが見られる。 攻め合いになり、いい内容だ。

後半は盛岡商業のキックオフ。リードしながら、風上で太陽も背負う。有利だ。序盤は押し込む盛岡商業。

4分、盛岡商の攻勢、中盤で風の影響の少ないグラウンダーのパスを2本繋ぎマークを集めると、サイドか裏に浮き球を送る。

8分、津工は左CKだが11番がもどして中へ‥‥実らず。しかしボールが持てるようになって来た。と思ったら速攻から盛岡商は14番のシュート。

その14番に代わって13番が入る。怪我ではないようだし、戦術的な交代か。
津工10番の右クロス、GKの目測が‥‥そして盛岡商13番、ループは大きくバーの上へ。 テクニカルエリアから、何やら直接指示を受ける。叱られてるのかな(笑)。

津工は12番に代えて9番が入る。12分。9番は大柄に見える。前線に加わった。

津工、左からのグラウンダーのクロス、スルーして10番の狙い済ましたシュートはポストに当たる。ノーマークだったのに。惜しかった。14分。

津工にFKのチャンス。盛岡商は11番から9番へ交代。遠い位置からだが‥‥9番のヘッドはGKへ。15分。

もう21分、そろそろ疲労が出る頃。風もやや弱まっているが、 試合は膠着。

あるいは相手のやり方に、ようやく互いに慣れたか。津工11番に代えて20番が入る。そして9番の反転ボレーシュートに、その20番が詰める。23分。

27分、盛岡商はやっとゴール!

右から持ち込んで、10番かな、豪快に突き刺した。
決まり‥‥かな。

津工は風を意識しすぎる。短く小さく繋いで行こうとして、盛岡商のプレスにかかってしまう。GKへのバックパスは封印しているようだし、慎重さが裏目に出て劣勢になっている。

盛岡商7番から17番へ交代。これもでかそうに見える。FKのチャンスに、17番はポイントに立つ。

攻めなきゃならない津工、8番にイエロー。12番を倒した。右ペナルティエリア角で盛岡商のFKだ。これはカット、しかし右CKだ。37分、 17番のキックは直接ゴールラインを割る。

津工7番のスローインからクロス、8番のヘッドはポスト右へ。盛岡商の逆襲。押し込まれる津工。反撃するが‥‥盛岡商も押し返す。 盛岡商10番のオフサイド。

津工業は最後にはちぐはぐになってしまったようだ。

晴れのち曇り、強風の中。どちらもそれを有利に使おうとするクレバーさがあった。
が、後半の津工業は、風を過度に意識して、バックパスを封印、グラウンダーしか用いないなど、自己規制が裏目に出て、 コースが限定されて盛岡商業のプレスに容易にボールを失うことになった。
盛岡商業は、守備に手堅く、攻めは‥‥風でボールが戻ったりするのは不可抗力と割り切って、津工業のラインの裏に積極的にパスを送る。それがよかった。
さてその盛岡商は、後に‥‥。

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